購買管理ソフト一覧

 2017.07.27 

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JIS(日本規格協会)では購買管理に対し「生産活動に当たって、外部から適正な品質の資材を必要量だけ、必要な時期までに経済的に調達するための手段の体系。」だと定義しています。

引用:日本工業規格 JIS8141 生産管理用語

ただ、購買管理の本質はこれだけではありません。原価管理を行ったり、様々なリスクを想定して仕入先変更のシナリオを作成しておいたりと、実に様々な領域をカバーしています。そして、それらの作業をすべて手作業で行うのは困難です。あまりの多くの時間を費やしてしまいます。

だからこそ“購買管理ソフト”を導入することで、業務効率性を高めることが大切です。

今回は、そんな購買管理ソフトをいくつか紹介していきます。ただし、購買管理に特化したソフトというのは少なく、単体で導入するという方法以外にも、購買管理を有したERPを導入するという手があります。

従ってERPも併せていくつか紹介するので、導入検討時の参考にしてください。

おすすめ購買管理ソフト

天の蔵

天の蔵は購買管理、販売管理、在庫管理といった3つの管理業務をカバーしている製品です。購買管理は発注、仕入、買掛管理、支払、支払確認の5つの機能からなる、シンプルにまとまった購買管理ソフトとなります。

同製品を導入するメリットは最適化された3つの管理業務にあるでしょう。各機能で入力されるデータは、それぞれの領域で共有されます。つまり、小規模ながらデータの共有環境を整えられるということです。

シンプルにまとまっているという点も、企業によってはメリットとなります。あまり多くの機能を必要としないような環境では、多機能よりもこうしたシンプルな製品がおすすめです。

まだ規模が小さかったり、共有環境を整えたいという企業は検討してみるといいでしょう。

https://www.nvsaas.net/

GENESISS

こちらも同様に複数の機能により、いくつかの管理業務を実行できる製品の一つです。しかし天の蔵よりもさらに高度な機能が備わっており、見積管理、生産管理、原価管理、EDI、経営分析といった様々な管理業務をカバーしています。

購買管理システムというよりも、ERPに違い概念を持つ製品でしょう。

製番管理やMRPを行えたり、買掛金や支払状況を一目で確認できたりと、購買管理システムとしてはかなり高機能です。また、経営ダッシュボードにて様々なデータを参照にすることもできます。

New call-to-action
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ただし、ユーザー数によって変動しますが月5万円以上の利用料金が発生するので、ランニングコストに注意しなければなりません。10ユーザーもいれば年間コスト100万円はゆうに超えるので、コスト面に気を付けてください。

www.e-commode.co.jp/

楽々ProcurementII

クラウド型で提供されている購買管理ソフトの一つで、サプライヤの発注サイトと連携できる特徴を持ちます。一般的には“パンチアウト連携”と呼ばれる機能で、サプライヤが管理・提供するカタログサイトから、選択した製品を社内の承認手続きを経て、購入することができます。

また、30種類以上の豊富なインターフェースで、会計システムやERPとの連携も可能になる製品です。

購買管理業務をとことん効率化させたい、という企業におすすめです。

https://www.sei-info.co.jp/procurement/functions/index.html

Freedom.com

Freedom.comは購買管理だけでなく経費管理もできる製品であり、企業において複雑な業務管理を行うことができます。社内で発生する全ての経費・購買取引情報を取り込み、社内規定に照らした上で承認ワークフローへ流すことができるのが特徴です。

初期費用が195万円、月額費用が8万円と高額ですが、100ユーザーを想定したアクティブユーザーライセンス、そして初期構築と導入支援サービスを提供しているので、環境によっては他の購買管理システムよりもコストメリットが高くなる場合あります。

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購買管理を備えたERPシステム

NetSuite

Netsuiteは財務管理・会計管理を中心としてERPシステムで、1997年から20年にわたって、一貫してクラウド型のERPシステムを提供し続けています。

クラウド型ERPシステム市場としては老舗でありリーディングカンパニーのNetSuiteは、購買管理システムはもちろん、販売管理、在庫管理、顧客管理、営業支援、人事管理、Eコマースといった、あらゆるシステムを提供するERPシステムです。

各システムはシームレスに連携が取れているので、全体最適化が行え、組織全体の業務効率性をアップすることができます。

また、20の言語と190以上の通貨に対応しているので、海外拠点とのERPシステム共有も可能であり、2層ERPを実現する製品としても注目されています。

各システムから生成されたデータは一元的に管理され、経営ダッシュボードに表示されます。経営資源を可視化して、意思決定を迅速化したいという企業にもおすすめです。

ZAC

ZACは国産ERPでありながら、NetSuiteやSalesForceなど、外国産のシェア率が高いERPシステムと類似した点の多い製品です。細部まで行き届いたシステムを提供しており、様々な領域をカバーしています。

この点だけ見れば、海外製品とそん色ない機能性を提供していると言えるでしょう。

国内の有名企業にも導入されているERPシステムなので、検討リストに加えておきたい製品の一つです。ただし他言語対応などはしておらず、汎用的なERPシステムなので、意外とフィットする企業が少ないという問題もあります。

システムの機能性に反し導入社数400というのは、その特徴の表れでしょう。

NetSuiteのように、アプリケーションを独自に開発できるプラットフォームは提供していないので、導入時は慎重に検討しましょう。

ツバイソ

ツバイソはREST APIを活用することで世界中のアプリケーションを利用できる「つながるERP」をコンセプトにしている製品です。様々なアプリケーションをERPシステムに取り込めるというのは、確かに大きなメリットでしょう。

もちろん基本機能としてもいくつか機能が提供されていますが、ツバイソを導入する利点はやはりREST APIによるアプリケーション活用です。

ただし、外部アプリケーションを利用するということは、それだけにリスクもあります。最近ではWebサービスを狙ったサイバー攻撃も多いので、セキュリティ面での心配もあるでしょう。

ツバイソを利用する場合はアプリケーション選定を慎重に行うことがカギとなるでしょう。

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まとめ

購買ソフトを導入する際は単体としての導入もおすすめですが、ERPシステムで導入する方が、全体最適化という大きなメリットがあります。ただし、自社にとって最適な管理環境を整えることが何よりも大切なので、一つの考えに縛られず、広い視野を持って検討していくことが重要です。

加えて、現状の購買管理業務を洗い出し、課題を見つけ、導入目的を明確にしていくことも大切です。そうすれば、導入プロジェクトに一貫性を持つことができ、正しい製品選定が行えるでしょう。

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