今までと何が違う?ネットビジネスのドロップシッピングとは何か

 2016.09.28 

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これからネットビジネスを展開しようと考えた場合、まず候補として上がるのがネットショッピングやアフィリエイトといったところではないでしょうか。

最近では技術がなくとも簡単にネットショップ用のWebサイトを立ち上げられるサービスが増加しているので、ハードルはそう高くありません。

重要なのはどのように運用して利益を上げていくかということです。

そしてもう一つ、ドロップシッピングというネットビジネス形態に注目している方もいると思います。

今回解説するのはこのドロップシッピングについてです。ネットショッピングやアフィリエイトとの違いは何か?ドロップシッピングの難しさなどを紹介していきたいと思います。

ドロップシッピングとは

ドロップシッピングとは言わば「在庫を持たないネットショッピング」であり、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に登録することで簡単にWebサイトを立ち上げ販売していくことができます。(独自の制作することも可能)

なぜ在庫を持たないのかと言うと、商品が売れたときは販売元(あなたのWebサイト)からではなく製造元や卸元から直接購入者に配送されるからです。

従って、在庫フリーで簡単にネットショッピングを始められてしまうのがドロップシッピングなのです。

具体的な仕組み

もう少し具体的な仕組みを説明すると、Webサイトから商品が売れた場合そのデータがドロップシッピングASPへと送信されます。ASPは製造元や卸元に連絡し、購入者へ商品を配送。その後、商品の販売額から仕入額を差し引いた手数料が販売社に振り込まれます。

仕組み自体は多少複雑かもしれませんが販売者はそれを意識することなくネットショッピングを運営することが可能です。

アフィリエイトとの違い

アフィリエイトとは自社のブログやWebサイトで商品並びにサービスを紹介することでユーザーをショッピングサイトへと誘導し、コンバージョンした際に手数料を得るというネットビジネスです。ドロップシッピングとの違いは「アフィリエイトはネットショッピングではない」ということでしょう。

また、ドロップシッピングでは物販に限定されますが、アフィリエイトでは金融商品やサービスなども紹介することができます。

ただしドロップシッピングのように金額設定はできないので、コンバージョンに対し固定された手数料が支払われる仕組みです。

ドロップシッピングのメリット

在庫を持つ必要がない

在庫を持つ必要がないということは仕入の必要がないということです。つまり、ネットショッピングに付きものな在庫管理に頭を悩まされる必要はありません。

New call-to-action
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商品が売れた段階で仕入れたことになり販売額から仕入額を差し引いた金額が利益になります。

クレーム対応の必要がない

ドロップシッピングでは購入者からのクレームや問い合わせに対し販売者が対応する必要はありません。すべてドロップシッピングASPあるいは製造元や卸元が対応します。

仕入ルートの確保が必要ない

ネットショッピングを一から立ち上げるとなると重要になるのが仕入ルートです。どのような商品をどのルートからどれくらい仕入るのか?というのは誰もが頭を悩ませるところでしょう。

ドロップシッピングではASPに登録してある商品の中から販売したいものを選び、Webサイトで紹介するだけでいいのです。

以上がドロップシッピングのメリットです。これらのメリットから非常に魅力的なネットビジネスのように感じますが、デメリットもしっかりと理解することが大切です。

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ドロップシッピングのデメリット

SEO対策ができない

ドロップシッピングでは直接的なSEO対策ができません。というのも、ネットショッピングでのSEO対策は被リンク(自社サイトに向けられたリンク)が不可欠だからです。しかしGoogleでは度重なるアップデートにより被リンクでのSEO対策は効果を失くし、現在ではコンテンツSEO※1が主流になっています。

つまりコンテンツ配信用のWebサイトやブログを立ち上げ、そこからドロップシッピング用のショッピングサイトに誘導するという形になります。ただ、コンテンツSEOを行うならばアフィリエイトを運用した方が利益率も高く管理コストもかかりません。

そこでドロップシッピングで利益を上げるためにはリスティング広告が必要になるのですが、CPC(クリック単価)の高騰などから費用が大きくなってしまう可能性があります。

従ってドロップシッピングは利益を上げるのが難しいネットビジネスだと言われているのです。

※1:ユーザーに対し有益になるコンテンツを配信することでアクセス数や被リンク数を増やし、コンテンツを検索結果上位に表示させたりWebサイト自体の評価を高めていくSEO対策。

機会損失が多い

通常のネットショッピングならば売れ筋商品を多めに仕入ることで販売の機会損失を防ぐことができます。しかしドロップシッピングでは「在庫を持たない」というスタイルが裏目に出ることがよくあるのです。

例えばあなたが人気商品をWebサイトで紹介したとします。しかしその他大勢の販売者も同じ商品を紹介しているのであっという間に売り切れが発生。そうなると購入者はいるのに売れないという状況になってしまうのです。

このように在庫を持たないというメリットがデメリットになるのがドロップシッピングです。

競合が多い

ドロップシッピングではASPに登録されている商品から好きなものを選び販売する形態を取っているので、自然と競合が多くなります。また、他の販売者と差別化を図るのも非常に難しいです。

従ってかなり試行錯誤をして運用していかないと利益を上げるのはなかなか難しいでしょう。

大型モールに対して弱い

ネットショッピングと言えば楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどが有名ですが、ほとんどのユーザーはこういった大型モールで購入することが多いでしょう。

価格競争が進んでいるので安く、かつ送料無料で配送してくれるショップも多くあります。ポイントが付くのも大きいですね。

ですのでかなりのユーザーがこれらの大型モールに取られると考えておく必要があります。その上でどのように運用していくかが非常に重要です。

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総論:ドロップシッピングで十分な利益を得るのは難しい

ドロップシッピングのメリットデメリットを踏まえて考えると、やはり利益を上げていくのはかなり難しいのが実情です。しかし、必ずしもネットショッピングやアフィリエイトに劣っているというわけではありません。

時間をかけ根気良くPDCAサイクルを回しながら運用方法を改善していけば、確実に利益を上げていくことができます。

利益率が上がるほど「在庫を持つ必要がない」などのメリットが活きてくるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?今回はドロップシッピングに関して解説してみましたが、皆さんならどのようにして運用していきますか?運用次第では月間300万円以上の利益を上げているケース(個人及び法人)もあります。

しかし難しいことには変わりないので、その点をきちんと理解した上で運用していくことが大切ですね。

また、継続的な改善を行っていくには販売データやアクセスデータなどをリアルタイムで分析することも必要です。ですのでドロップシッピングで利益を上げていくためにクラウドERPなどのソリューションを導入することも検討しておくといいかもしれません。

クラウドERPNetSuite(ネットスイート)」は、主な機能の1つにドロップシッピングの自動化があります。サプライヤーとのオーダーをオンラインで直接行うことができるのでオススメです。

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