完璧な購買の世界を想像してみてください。
このような世界では、従業員は購入先から交渉後の最低価格で必要な物品を購買することができます。発注書は自動的に作成され、経理・財務部門はこの注文と請求書を簡単に照合できる世界です。
しかし残念ながらこのようなシンプルなプロセスはごく稀です。一般的にはサプライチェーンが最適化されていないと本来もっと安く購入できる商品を高値で購入したりします。当然の事ながら仕入れが高くなる分、企業の利益は圧迫されます。
今回は、オラクルが提供する調達管理システムであるOracle Self-Service Procurement Cloudがどのような影響を企業に与えるのかをご紹介します。
会社の調達・購買が統合されていない問題点
調査会社Ardent Partnersが発表した直近の2018年度CPO Risingアンケート(2018 CPO Rising Survey)によると、契約による購買は59%のみでありそれ以外は契約もない会社が認めていない企業から購買に至っているのです。このことからも従業員がコンプライアンスを維持し、ポリシーで承認されたサプライヤーから購入できるように企業が準備を整えることはますます困難になっています。
私が前職の時には、告発されていたら有罪だっただろうと自覚している事があります。数回ほど会社と契約関係のないサプライヤーに注文し「不正」を行っていました。もちろん不正をしたかったわけではなく、従業員向けの発注システムが複雑で使いづらかったことも理由の一つです。正しい発注管理を行うことは企業のコスト削減による業績への貢献に繋がります。そういう意味で従業員やサプライヤーにとって使い勝手の良い受発注管理システムは必要不可欠と言えるでしょう。
社内で調達・購買する時のストレスが不正を招く
私がオラクル社に着任して早々に、私が使うモニターとスタンディングデスクを注文する必要がありました。購入にはセルフサービスの調達クラウドを使用する必要があると言われました。
正直、また別の調達アプリケーションを使うというだけで過去の悪夢を思い出しフラストレーションが溜まったことを覚えています。ログインしても自分が欲しい品物を見つけられず直感的ではないインターフェイスがストレスなのです。
Oracle Self-Service Procurement Cloudの使用感
しかし、Oracle ERP CloudのOracleセルフサービス調達クラウド(Oracle Self-Service Procurement Cloud)を初めて使用したとき、今までの悪夢が嘘のような使いやすさでした。なぜなら、従業員の購買体験が過去に経験した事がない別次元のレベルに達していたからです。このことは従業員がより直感的で目的を達成することに加えて簡単にルールに従うことができることを意味します。
[RELATED_POSTS]直感的なインターフェイスとBtoCショッピング並みの使いやすさ
Oracle Self-Service Procurement Cloudにログインした直後に簡単でユーザーフレンドリーなインターフェースに気づきました。メインページには「トップカテゴリ」のセクションと、ユーザーが探している物品を正しく選択できるドロップダウンのカテゴリメニューがあります。
このクラウドソフトウェアには強力な検索機能が備わっており、数秒で必要な物品をすばやく見つけることができました。また、プライベートで買い物を行うのと同じように商品に迷った時には比較することもできました。サプライヤーのネット販売のWebサイトと連携してショッピングカートに品物を入れて調達クラウドで取引を簡単に完了することができました。
柔軟なワークフローやモバイル対応で迅速な購買を実現
私は必要なものを探し終えると、ボタンをクリックしてショッピングカートに物品を入れ、スムーズに精算しました。アプリケーションの高度な機能により、別のオフィス拠点への配送を選択することができました。私の購入依頼書は注文送信後、マネージャーに送られて承認されました。セルフサービス調達クラウド(Self Service Procurement Cloud)内の依頼書は常時、処理される前に承認のワークフローを通じて送られます(これらのワークフローは企業ごとに柔軟に設定可能です)。
そして、発注してから数分以内に、私の依頼書が「承認」されたことを知らせるメールが受け取りました。
マネージャーがこんなに早く依頼書を承認してくれたなんて本当に驚きでした。その上モバイルデバイスにも最適化されているため自分の手元で注文の状況を追跡することができました。
その後、すぐに荷物を受け取りましたが「なんて早いんだ…!」というのが第一印象です。以前の会社であれば数週間はかかったことでしょう。巨大なネット小売業者で注文して、翌日、配送してもらう方がはるかに便利です。
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戦略的な調達・購買でコスト削減と企業競争力を強化
Oracleセルフサービス調達クラウド(Oracle Self Service Procurement Cloud)ソリューションは、購買体験をユーザーがコントロールできる、プラスの体験に変えてくれました。コンプライアンスに沿った、合理的な購買体験を何の問題もなく実現していた点が、最も重要なのだと思います。
※本ブログはOracle ERP Cloudブログ:Oracle SCM Cloudのプロダクト・マーケティング・マネージャ 、アナ・ガリンド(Ana Galindo)著「The Imperfect World of Indirect Purchasing」の抄訳です。
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- サプライチェーン/生産管理
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