eコマースや小売店など多くのシーンで欠かせない在庫管理ツール、自社にとって適切な製品を選ぶことが導入成功の第一条件です。
クラウドERP実践ポータルでご紹介している「NetSuite」も在庫管理を始め、会計管理、販売管理、顧客管理など業務システムを包括的に提供しています。将来の成長とビジネスの効率性を見据えて在庫管理のみではなく他の業務システムとの連携を視野に入れている方にオススメです。例えば小売店などで利用されるPOSシステムなどから在庫管理。会計処理までNetSuiteであれば一気通貫で管理することが可能になります。
今回は、在庫管理システムが「まずどんなツールなのか使ってみたい」という方にむけて無料で使えるフリー在庫管理ツールをご紹介します。
無料でインストールできるのでコストがかかりませんし、一度使ってみたいという企業におすすめです。特に問題がなければそのまま利用し続けてもいいでしょう。
今回はそんなフリー在庫管理ツールを4つ集めてみました。
無料で使えるフリー在庫管理ツール4選
スマート在庫管理
ユーザー数3万人を超えるスマート在庫管理はクラウドサービスとして利用できるのが特徴です。クラウドサービスとはPCやサーバにインストールすることなく、インターネット経由で利用できるサービスを指します。
つまり、GmailやDropboxのように在庫管理ツールを利用できるということです。
クラウドサービスですのでPCでの利用はもちろん、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス(iOS、Android)からでも利用することができます。在庫管理場所が他にある場合、PCとタブレットで簡単に連携が取れるのでこれは嬉しいですね。
また、無料ながら256bitのSSL暗号化などセキュリティ体制も整っているので安心して利用できます。
ただし無料で利用する場合は機能が限定されたり、インポート件数の上限が200件など、条件があるので注意してください。
データシート:NetSuiteカタログ NetSuiteの製品・サービス・事例をご説明
SASO
SASOはオープンソース型のフリー在庫管理ツールで、サーバ上にシステムを構築することができます。デモサイトを確認してみると「商品管理」「分類管理」「数量管理」「棚番管理」「ラベル印刷」の5つの機能を提供し、シンプルな設計です。
SASOを提供する日本標準化機構が日本装束を販売している会社ということもあり、システム自体はアパレル向けのものとなっています。しかしシンプルな設計から幅広い業種に適用できますので、在庫管理ツールを一度使ってみたいという企業では問題なく利用できるでしょう。
ただ、インストールのためにデータベースを作成したり少し技術を有するので、システム環境に詳しいスタッフがいれば難なく導入できます。
デモサイトをいじってみるだけでも「在庫管理ツールってこんな感じか」と使用感を掴むことができるので、一度試用してみてください。
Inventoria
Inventoriaは機能制限なしで利用できるフリー在庫管理ツールですが、ライセンス無しの場合商用利用はできません。従って在庫管理ツールの使用感を把握するための利用に限定されます。
ただ、今回紹介するフリー在庫管理ツールの中では最も多機能なので、より実用的なツールの使用感を得ることができるのが特徴です。
試用する際もPC(Mac、Windowsどちらでも)にインストールして利用規約に同意するだけですので非常に簡単です。
導入する在庫管理ツールは別として「まずは一度使ってみたい」という方にはベストなツールでしょう。
プチ在庫管理
プリ在庫管理は機能的にもインターフェース的にもSASOに近いフリー在庫管理ツールです。違いはデータベース作成の必要はないので、技術的な敷居は低いというところでしょう。
ただし、MicrosfotのAccess(アクセス)で作成されたものなので同ソフトウェアが必要になります。現状Accessがないという環境では購入する必要があるので、この点を踏まえると企業によっては無料ではないかもしれませんね。
メリットとしては在庫管理ツールの他に見積・請求・納品書印刷ツールと在庫管理ツールも提供しているところです。Accessがある環境なら無料ですので一度試用してみるといいでしょう。
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その他無料で在庫管理ツールを利用する方法
クラウドサービスの無料トライアルを利用する
クラウドサービスで提供されている在庫管理ツールのほとんどは平均30日間~45日間の無料トライアルを提供しています。従って「在庫管理ツールを試用したい」という場合は無料トライアルを利用すると実践的なお試しができるでしょう
フリーテンプレートをダウンロードする
在庫管理ツールではありませんが、ネット上では様々な在庫管理テンプレートをダウンロードすることができます。中には実用的なものも多いので環境によってはフリーテンプレートで事足りるという場合もあるでしょう。
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フリー在庫管理ツールを利用する上での注意点
無料に多くを求めない
フリー在庫管理ツールと有料の在庫管理ツールを比較すると、機能面や使いやすさなどはやはり圧倒的に有料が勝ります。ですので、無料で利用できるフリー在庫管理ツールに多くを求めてはいけません。
あくまで“お試し”という意識を持って利用することをおすすめします。
いずれ限界がくる
今回紹介したフリー在庫管理ツールの中ではInvestoria以外、環境によって無料で利用し続けられるツールです。しかし在庫点数が多くなり管理が複雑になっていくにつれ必ず限界が訪れます。
従ってゆくゆくは有料の在庫管理ツールを導入するというビジョンを視野に入れつつ利用していかなければなりません。
セキュリティ性が弱点
スマート在庫管理はクラウドサービスということもあり、最低限のセキュリティ性をしっかりと保っています。しかし他の3ツールに関してはセキュリティ上の安全を保証できません。
設計上セキュリティのリスクがあり、そこから社内ネットワークに侵入される可能性は十分にあります。ですのでフリー在庫管理ツールを利用する際はセキュリティに十分注意してください。
また、定期的なバックアップなども忘れずに。
コストを押さえて導入するならクラウド在庫管理ツール
クラウドサービスとして利用できる在庫管理ツールは前述した通り、インターネット経由で利用できることから様々なデバイスからアクセスしたりセキュリティ上の安全が確保されていたり様々なメリットを提供しています。
そして他にも、コストを押さえて導入できるというメリットもあるのです。
まずクラウド在庫管理ツールの導入コストは基本的に無料です。製品によっては初期費用がかかる場合もありますが、数千円~数万円程度と安価に導入できます。また、バージョンアップ対応やバックアップなど運用に関する業務が必要ないので、結果的にトータルコストを削減できるケースもあるのです。
フリー在庫管理ツールはあくまで使用感を把握するためのものとして利用し、ゆくゆくは有料ツールを検討しているのであればやはりクラウド在庫管理ツールがおすすめです。
まとめ
いかがでしょうか?今回紹介したフリー在庫管理ツール4つは一度使ってみるために利用するのもよし、そのまま利用し続けるのもよし。皆さん目的に合わせて是非活用してください。
最後に、在庫管理ツールだけでなく会計管理や販売管理など複数の業務システムを一度の導入したいという企業にクラウドERPを紹介いたします。
クラウドERPは在庫管理、会計管理、販売管理、顧客管理など経営に必要ないくつかの業務システムをクラウドサービスとして包括的に提供しています。つまりベンチャー企業や中小企業としての経営基盤を一気に整えることができるということです。
加えて各システムから生成されるデータをダッシュボードで可視化できるので、スピーディーな経営を目指すこともできるでしょう。ぜひクラウドERPも合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
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