2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催され、訪日外国人のインバウンドがピークになる中、越境ECを活用し、自社製品を世界に発信する取り組みが増えています。この背景には、ECサイト構築の簡素化もあります。
従来のECサイト構築といえば、制作会社と相談し、サイトコンセプトから要件定義をして、長期間かけてサイトを構築していきます。しかし現在のECサイト構築は、様々なプラットフォームを活用することで、低コストかつ容易に構築できます。
「リスクが高い」と言われていた越境EC事業も、現在ではローリスクで始められる事業の一つです。
そこで今回は、越境ECに対応したECサイトプラットフォームを一覧で紹介していきます。
越境ECに対応したECサイトプラットフォーム一覧
NetSuite
NetSuiteは、SaaS型統合業務アプリケーションソフトウェア(SaaS:Software as a Service)のリーディングプロバイダです。会計システム、ERP(Enterprise Resource Planning)、CRM(Customer Relationship Management)、Eコマースなどを含む主要な業務アプリケーション機能を、単一の統合されたクラウドプラットフォームで実現可能な環境を企業に提供しています。
20の言語、190種以上の通貨、為替レートの違いを一つの統合システムで対応しグローバル全体のビジネスを一元化できる特徴があります。
https://www.clouderp.jp/netsuite
BASE
BASEは無料でECサイトを開設できるサービスとして、現在40万以上が開設されています。同プラットフォームは2015年2月から越境ECに対応し、英語表示と34通貨での表示機能を追加しています。
BASEは月額費用がかかってもかなり低コストに利用できるサービスなので、初めての越境ECにも最適です。ただし、中国市場を狙った場合は、独自に中国語対応する必要があるでしょう。
CARTS
CARTSは既存の越境ECサイトと連携するだけで、簡単に商品発送が行えるサービスです。越境EC事業で手間の多い海外発送は、生産性を低下する原因にもなります。インボイスの作成や商品発送に関わる問い合わせ(英語での)はすべて一任できるので、発送作業に関する手間が大幅に削減できます。
さらに、商品情報やショップ概要を自動で翻訳(80言語対応)してくれるので、越境EC事業の効率化に最適です。
CS-Cart
CS-Cartは多言語・多通貨・レスポンシブ対応の無料のECサイト構築パッケージです。決済サービスは日本国内向けの10サービス以上を含め、全50サービスを利用可能なので、複数国に向けた越境ECサイトに活用できます。
選べる3つのサーバプランで、ハードウェア投資も必要なく越境EC事業をスタートできます。
DOKODEMO
DOKODEMOは高品質な日本の商品を、免税価格で世界に届けられるECプラットフォームです。中国語の簡体字・繁体字、英語、韓国語と多言語に対応し、世界80ヵ国以上に商品を届けられます。今年6月からは包括発送・包括決済サービスを開始しています。
EC-CUBE
EC-CUBEはオープンソースECパッケージとして人気の高い製品で、個性的なECサイトを構築できます。EC-CUBEでは「海外進出支援」として越境EC事業サービスを有償で提供しており、多数の企業がEC-CUBEで越境EC事業をスタートしています。
Ecwid Japan
Ecwid Japanは、会社が運営するソーシャルメディア(FacebookやTumblr)にオンラインストアを追加できる珍しいサービスです。ソーシャルメディア運用が当たり前になった現代において、簡単にオンラインストアを追加でき、世界中に自社商品を発信できます。
さらに、同時にECサイトやGoogleショッピングなど、複数のプラットフォーム上で販売可能です。
FutureShop2 OVERSEAS
FutureShop2 OVERSEASは英語と中国語に完全対応し、ECサイト上に表示するテキストをすべて自動翻訳します。為替レートはリアルタイムに反映されるので、為替変動リスクを軽減できます。越境ECプラットフォームとしては、かなり高機能なサービスです。
https://overseas.future-shop.jp/
Live Commerce
Live Commerceは越境ECを6ヵ月6万2,204円から始められるサービスです。さらに様々なオプションを利用することで、集客や決済を自動化できます。ECサイト構築に関しては多数のテンプレートが提供されています。越境EC事業のオンラインセミナーも開催しているので、まずは参加してみましょう。
https://www.live-commerce.com/
Multilingualcart
Multilingualcartは月額9,800円から始められる越境ECプラットフォームです。12言語と30通貨に対応しているので、中国や米国だけでなく、ヨーロッパも販売圏にして越境EC事業を展開できます。海外発送はOCS、EMS、FedEx、SAL、ヤマト国際宅急便など複数の発送方法に対応しているので、世界中に向けたEC事業が行えます。
http://www.multilingualcart.com/
tqoon
tqoonは独立型越境ECプラットフォームとして、越境EC事業サービスをワンストップで提供しています。必要費用は、10万円の初期費用と売上の8%のみなので、簡単に運営できる越境ECです。ただし、利用料金が歩合制なので、ECサイトの売上規模によっては費用が割高になる可能性もあります。
おちゃのこネット
おちゃのこネットは月額540円から始められる、低コストECプラットフォームです。独自ドメインでも月額2,160円と低コストながら、多数の機能を備えているので、初めてECサイトを構築する企業にもおすすめできます。越境EC事業向けとしては英語対応とシンプルなものです。なので、まずはスモールスタートで越境EC事業をスタートしたい場合に最適でしょう。
みらいカート
みらいカートは海外販売向けのECプラットフォームです。越境EC事業の「言語の壁」「代金決済の問題」「海外発送」という三大問題を解消し、スムーズに越境ECサイトを構築できます。さらに、越境EC事業始めるにあたって支援サービスも充実しているので、初めての越境EC事業におすすめです。
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ショップサーブ
ショップサーブは低コストで多機能を利用できるECプラットフォームです。越境EC事業では外国語対応や問い合わせ対応が一切不要で、少ないリソースで越境ECをスタートできます。
豌豆(ワンドウ)
豌豆(ワンドウ)は中国向けの越境ECアプリで、今年6月にスタートした新しいプラットフォームです。越境EC市場として巨大マーケットである中国を相手に、自社商品を簡単に発信することができます。
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まとめ
いかがでしょうか?越境EC事業を容易にスタートできるプラットフォームは多数存在し、目的に応じて使い分けることがポイントです。今後はインバウンド事業も盛んになっていくので、これを機に越境EC事業をスタートし、訪日外国人を多く取り込めるようなビジネスを展開していきましょう。
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