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 2017.07.05 

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「クラウド」という言葉を頻繁に耳にするようになってから数年が経過します。以前はセキュリティ性に問題があると敬遠されてきたクラウドも徐々に受け入れられ、今ではすっかりと情報システムの中心となっています。

総務省が発表している「平成28年版 情報通信白書」によると、一部でもクラウドサービスを利用している企業は全体で44.6%もあります。資本金規模別では資本金50億円以上の企業が79.2%と、中堅・大企業ほどクラウドサービスに着目していることがわかりますね。

今後もこの傾向は続き、将来的にはほとんどの企業が何らかのクラウドサービスを使用しているという未来もそう遠くないでしょう。

そんなクラウドサービスですが、生産管理現場においても多いにその機能を発揮しています。従来オンプレミスとして構築されてきた生産管理システムアはその姿を変えて、今や「クラウドサービスとして利用する」という利用形態が主流になりつつあるのです。

今回はこのクラウド型生産管理システムについて、おすすめ製品を紹介していきます。

クラウド型生産管理ソフト9選

アラジンオフィス

「販売管理・在庫管理に必要な機能をコンパクトにまとめた無駄のないシステム」というだけあって、機能は非常にシンプルです。クラウドながらカスタマイズにも対応しているので、そのままで導入するというよりも自社にフィットするようカスタマイズして契約するというのが一般的な導入形態になるでしょう。

アパレルファッション業界、食品業界、医療業界、鉄鋼・非鉄業界、ねじ業界向けにパッケージも提供しています。

生産管理777クラウド

こちらはクラウド型生産管理システムを利用するというより、生産管理システムとクラウドサービスを利用するというタイプの製品です。通常のクラウド型生産管理システムは「そのために」提供されているので、月額料金はユーザーベースで固定します。

生産管理777クラウドは生産管理システム「777」という製品がクラウド上で構築されます。つまりパッケージソフトとしての777と、クラウドサービスを同時契約することでクラウド型生産管理システムとして利用できるようになるのです。

このためユーザーベースの月額料金と、クラウドサービス料金がかかるので注意しましょう。

ASPACクラウド

ASPACクラウドは株式会社アスコット、株式会社アイエルエス、株式会社イースクラム、コンピュータ・サイエンス株式会社の4社共同でサーバ設備を導入し、「平成25年度補正 ものづくり・商業・サービス革新事業」として提供されています。

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従って月額2万円からと低価格帯で利用でき、初めてクラウド型生産管理システムを導入する企業にとっても使いやすい製品の一つです。

ATOMS QUBE

数あるクラウド型生産管理システムの中でも、ATOMS QUBEのようにEDI(電子データ交換)機能を提供している製品は多くありません。同製品を導入することで効率的な生産管理を行うだけでなく、顧客や仕入れ先との取引業務も効率化できてしまうのが特徴です。

ただし、相手先企業によっては取引をEDI化できない場合も多いの、事前に取引状況の確認を行いましょう。

クラウド2Mfg

組立業、産業機械業、プレス加工、 プラスチック成型業、輸送機器業、    プリント基板業、電気電子機器業、食品業、装置産業向けに提供されている製品です。ホームページからオンラインデモを利用できるので、導入前に必ず利用することで理想を現実のギャップを埋めましょう。

EXEX生産管理

過剰な機能はそぎ落とし、生産管理システムとしてシンプルな機能を提供しています。また、他言語対応やExcel活用にも対応しているので、求めるクラウド型生産管理システム像とピッタリ合えば導入価値の高い製品です。

GENESISS

パッケージ製品としては1994年から生産管理システムの販売実績があり、長年のノウハウが詰まっている製品でもあります。大きな特徴の一つとしては「パティオ」と呼ばれる、中庭のような空間デザインで、期間や季節の変化に応じて風景が変化します。

KAIZEN PLUS

KAIZEN PLUSはユーザー企業のニーズに合わせてカスタマイズ可能であり、様々な環境にフィットする柔軟性の高い製品です。原価管理システムは受発注管理システムとの連携も取れているので、生産管理だけでなく販売業務や営業活動など、幅広い領域を効率化できる製品です。

PT-SaaS

EDI機能を備えている数少ないクラウド型生産管理システムで、受注生産・見込み生産のどちらにも対応しています。業種や環境によって複数のタイプを選択できるので、様々な企業にフィットする製品です。

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クラウド型生産管理システムの特徴は?

運用管理コストの削減、短期的な導入などクラウドのメリットに着目し、クラウド型生産管理システムの導入を検討する企業は多いでしょう。そうした企業がまず行うべきことは、クラウド型生産管理システムの特徴を理解することです。

メリットもデメリットも含め理解してくことで、自社にとって最適な製品を選びやすく、適切な導入もできます。

メリット

従来の生産管理システムとの最大の違いは「社内にインフラを整える必要がない」ということです。サーバを購入・設置する必要はありませんし、ソフトウェアインストールや初期設定を行う必要もありません。

クラウド型生産管理システムを提供しているベンダーと契約をして、システムに必要情報を入力し、インターネット経由で利用するだけです。

このことから、クラウド型生産管理システムにはイニシャルコストと運用管理コストの削減、短期的な導入などのメリットがあります。

しかし最も大きなメリットと言えば、他拠点との連携を容易にすることです。インターネット環境さえ整っていれば利用できるシステムなので、場所や使用するPCを選びません。これはつまり、異なる拠点からでも同一システムへ簡単にアクセスできるということです。

これにより一元的なデータ管理を容易にし、各拠点ではなく組織全体の生産管理業務を効率的に管理することができます。

デメリット

「インターネット環境があれば利用できる」というのは逆にデメリットでもあります。インターネットに接続されていなければ利用することができないので、万が一の事態に備えなければなりません。

また、クラウド型生産管理システムは基本的にカスタマイズが苦手です。ベンダーがシステム運用を行っている以上、ユーザー企業が自由にカスタマイズすることはできないので、その点に関しても検討時に注意する必要があります。

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クラウド型生産管理システムへの理解と慎重な選定を

前述のようにクラウド型生産管理システムはカスタマイズが苦手です。従って、いかに自社にフィットする製品を選ぶかが導入の成否を握ります。まずはクラウド型生産管理システムへの理解を深めた上で、機能要件を定義し、自社にフィットする製品を選んでいきましょう。

また、生産管理を含め組織全体の業務効率化を実現するERP(統合基幹業務システム)も同時に検討しておくと、より具体的な選定が行えるでしょう。

参考記事:生産管理とは

IT部門役員が真のクラウドERPの必要性を語る

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