私が学生だった頃、初めてのアルバイトは大手銀行の窓口業務でした。当時(これを言うと年齢がバレますが)、ATMは極めて画期的なソリューションでした。私の地元ではあまりにも最新の機械であったため、ATMのある支店は数える程の時代です。そして、私の勤める支店にはATMがありませんでした。
私は学生でしたので放課後と土曜日に働きました。確か、窓口担当者は2人しかいなかったと記憶しています。混雑する夕方の時間帯には、お客様は30分以上待たされることが当たり前の時代です。まして月末には、店舗の入口付近までお客様の長い列ができました。
大きな変革を遂げた金融業界
時代は大きな変革を遂げました。
私自身、銀行には長いこと行っていません。最後に訪れたのはいつだか忘れるほどです。銀行の窓口に行けば、すぐにサービスが受けられると思いますが、今や、ほとんどの取引はATMで行えます。現在の銀行窓口スタッフは、外貨の両替など一般的でない要件に対応するためにいます。
そして、最近はATMにさえ、滅多に行きません。なぜなら、現金をほとんど持ち歩かないからです。私は銀行取引のほぼ全てをオンラインで行っています。必要な支払いには全てiPhoneが対応してくれます。
私が働いていた銀行は現在も存在していますが、私はもう銀行とは取引していません。
なぜでしょうか?
20年前、全く新しい競合が初めて市場に登場したからです。オンラインバンキングです。私はそれに乗り換えました。以来、その最新の銀行を使っています。
最新のイノベーションにおけるCFO(最高財務責任者)の役割
私の話は、どのCFOにも馴染みのあるものだと思います。しかし、あまり聞きたくない話かもしれません。
金融サービス機関は大きな圧力に直面しています。現在、新たな商品とサービスを市場にもたらす競合が参入しています。このような中で金融機関は選択を迫られています。イノベーションか、またはイノベーションを成し遂げた者に顧客を奪われるかです。
熾烈な競争を極める環境の中、CFOは組織の未来を定義する重要な役割を担っています。
その大きな理由として、最先端のテクノロジーが金融機能の設立に真っ向から流入していることが挙げられます。例えば、ブロックチェーン(分散型台帳技術)は、金融資産の管理、サプライチェーン、医療ネットワーク、その他のバリューチェーンに革命をもたらすものです。
インテリジェント・プロセス・オートメーションは、詐欺検知や内部監査からフィナンシャルクローズに至るまで、日常の多くの金融業務を自動化し始めました。
実際、新しい研究では、CFOは次の10年で生産ブームを最大2兆ドルまで牽引する用意があることが示唆されています。これにより、CFOは王座に君臨し、イノベーションを後押しして生産性を上げます。それは彼らの部署内だけでなく、組織全体に及びます。
「American Banker」のネット配信では、業界の専門家から話が聞けます。そうした専門家たちは台頭する最新のテクノロジーを間近で観察し、また、金融サービス機関がデジタルビジネス構築のために てこ入れする様子を見ています。
[RELATED_POSTS]最先端テクノロジーはすでに、金融リーダーたちをデジタル変革へと導いています。その旅は、より効率的で透明、また、コンプライアンスに則り、リスクを軽減したものとなっています。
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※本ブログはOracle ERP Cloudブログ:「Financial Services and the CFO of the Future」の抄訳です。
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