ECの運営を効率化するには?

 2017.03.27 

  【2024年12月10日開催】Oracle NetSuite 体験会

物販系分野やサービス系分野かを問わず、現在様々な企業でEC化の波が訪れています。インターネットが普及しただけでなく、スマートフォンの普及による消費者の購買行動デジタル化を考慮すれば、EC化は当然の経営戦略と言えます。このためか、急遽ECサイト担当として業務に取り組むことになったという類の話をよく耳にするようになりました。さらに「ECサイト担当なんて初めてで何をしたらいいのか分からない」といった声も同時に耳にします。

今や「運営していて当たり前」となったECサイトに関する基本情報は、ビジネスマンとして「知っていて当たり前」の時代なのかもしれません。

そこで今回は、ECサイト担当に任命されたが右も左も分からない、今後ECサイト担当になる可能性があるという方に向け、ECサイトの基本から業務効率化のポイントまで紹介していきたいと思います。

ECサイトとは?

そもそもECとは「Electronic Commerce」の略であり、日本語では「電子商取引」と訳されます。ECサイトと聞くとオンラインショップをイメージしますが、インターネット経由での商取引があれば、全てのサイトがECサイトに該当するのです。

しかし、現在ECサイトと言えばオンラインショップを指す場合がほとんどなので、今回は「ECサイト=オンラインショップ」として話を進めていきます。

ECサイトの種類

ECサイトの種類は大別すると「モール型」と「自社保有型」の2種類が存在します。

とモール型とは楽天ショッピングやAmazonマーケットプレイスといった、ECプラットフォームに出店するタイプのECサイトです。

ECプラットフォーム側にECサイトに必要な機能が備わっているので、大きな手間なく出店できるというメリットがあります。

ただし、手数料を引かれたり競合が多いなどのデメリットもあることを忘れてはいけません。

自社保有型は文字通り、自社独自に運営するタイプのECサイトです。ECサイト構築の自由度は非常に高く、一つのブランドとして確率できれば企業に多大な利益をもたらします。

その反面ECサイトのメンテナンス業務が発生したり、決済システムなどすべて独自に導入しなければなりません。

ECサイトの現状

経済産業省が発表した2015年のECサイト市場調査によると、BtoCのECサイト市場規模は13.8兆円(前年比7.6%増)、BtoBのECサイト市場規模は203兆円(前年比3.5%増)と堅調な成長を見せています。

意外にもBtoCよりBtoB企業のEC化が進んでおり、これは企業決裁者の購買行動もデジタル化していると推察することができます。

参照:「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC市場規模は13.8兆円に成長~

New call-to-action
New call-to-action

ERP導入事例:Eコマース

ECサイト運営に必要な5つの業務

ECサイト運営に関わる業務は以下の5つに分けることができます。それぞれのポイントを確認していきましょう。

1. 商品企画

商品企画とは、どの商品を仕入れ販売するか、どのようにして集客するか、何をコンセプトに販売するかなど、主にマーケティング戦略に関わる部分の業務です。自社商品を販売している場合は、主に集客方法や販売機会創出に注力するかと思います。

2. 商品管理

商品管理とは、商品の仕入れから在庫管理、販売に至るまでの商品の流れを管理するための業務です。その中でも最も重要なのは在庫管理であり、在庫適正化が利益率の高いECサイト運営に繋がると言っても過言ではありません。

3. 売上管理

文字通りECサイトの売上を管理するための業務であり、その多くは入金確認と販売管理に費やされます。作業量としてはあまり多くありませんが、正確性が重要な業務であり、少しのデータ入力ミスが後々大きく響いてくるので慎重さが必要となります。

4. サイト管理

自社保有型としてECサイトを運営する場合、ECサイト自体の管理も行わなければなりません。例えば商品登録作業や情報更新、セールやイベント時には特集ページなどのコンテンツを管理するという業務も発生します。

また、ECサイトはユーザーから見た快適性(使い勝手の良さ)が利益に直結するので、日々のメンテナンスを怠らずECサイトのパフォーマンスを維持することも大切です。

5. サポート管理

顧客からの問い合わせ、商品に対する相談、クレームなど、サポート管理は顧客と直接関わることの多い業務です。そしてECサイトに対する顧客満足度の高さは、サポート管理で決まると言ってもいいでしょう。

従って、サポート担当は自社ECサイトが販売する商品やサービスに対する深い知識と、常に誠実な対応を心がける必要があります。

[RELATED_POSTS]

ECサイト運営効率化の為に

ECサイト運営において重要な課題の一つとは、「如何に運営を効率化するか?」ということです。

運営効率化を実現すれば、削減した分の時間を商品企画に回すことができ、集客業務やマーケティング戦略に注力できます。

そのためには何を行えばいいのでしょうか?

必要以上の施策を実施しない

運営に苦しんでいるECサイトでよくあるパターンが、必要以上の施策を取り入れ、自ら首を絞めてしまっているというものです。

集客のためにリスティング広告やメルマガなどを運用するのは効果的ですが、リソースが少ない状態でこれらの施策を同時に行うのは苦しい部分があります。

それならば、現状としてどちらか効果の高い施策だけを残し、削減した時間を商品企画に回す方が利益拡大に繋げることができます。

集客を仕組化する

ECサイト運営において「集客を仕組化する」するということは、様々な施策を講じて半自動的な集客を行うことにあります。各施策の中でも現在効果的とされているのがコンテンツSEOです。

コンテンツSEOとは、ユーザーが求めるような質の高い情報を継続的に配信することで、検索エンジンからの自然流入を増やすためのマーケティング手法です。

コンテンツは積み重ねていくことでECサイトの資産となり、徐々に集客数を増やしていくことができます。ECサイトのコンセプトに合わせて質の高い情報を配信できれば、非常に大きな集客効果が期待できるでしょう。

在庫を適正化

「在庫は経営そのもの」と言われるほど、ECサイトにとって在庫管理は重要な業務です。

在庫の適正化を図ることで、キャッシュフローが良くなり経営を楽にするだけでなく、無駄な業務の発生を防ぐためECサイト運営効率化に繋がります。

[SMART_CONTENT]

まとめ

いかがでしょうか?今回はECサイトの基本について紹介しましたが、ECサイト担当初心者や、ECサイトについて基本を知りたいという方のお役に立てれば幸いです。

最後にもう一つECサイト運営を効率化する方法を紹介します。

それは、クラウドERPによりECサイトシステムとその他各システムで連携の取れた環境を導入することです。

ECサイトシステムと販売管理システム、在庫管理システム会計管理システム、マーケティングツールなど複数のシステムで連携が取れて入れば、ECサイト運営業務の多くを効率化することができます。

効率化して分の時間を商品企画に回せば、ECサイト運営をさらに最適化していくことができるので、ECサイト運営時はERP導入をぜひ検討してみてください。
NetSuite 在庫管理

RECENT POST「Eコマース」の最新記事


Eコマース

EC激戦時代を生き抜く通販の販売戦略

Eコマース

4つのポイントで改めて理解するコマースについて

Eコマース

事例から見る!OMO戦略の成功ポイントを解説

Eコマース

DtoCとは?注目を集める理由や成功事例を紹介!

ECの運営を効率化するには?
わかりやすいマンガ形式で解説!会計ソフトの選び方まるわかりガイド
ビジネスでの時間不足を解消する3つの方法

RECENT POST 最新記事

RANKING人気記事ランキング

New Call-to-action