“企業経営を楽にする”、“顧客満足度を向上する”、“組織全体の作業効率性をアップさせる”といったような課題があった場合、目を向けるべきは以外にも“在庫管理”だったりします。
在庫管理を効率化できれば適正在庫を保ちやすく、キャッシュフローが良く回るので経営を楽にし、さらに受注から出荷までのサイクルが迅速になり顧客満足度が向上するでしょう。
また、在庫管理を中心として様々な業務が効率化されるので、組織全体の作業効率性もアップします。
では具体的に何をすれば在庫管理を効率化できるのか?今回はその5つの方法を紹介していきたいと思います。
在庫管理を効率化する5つの方法
ピッキング作業を徹底的に効率化する
在庫管理の中でアナログかつ最も作業時間がかかるのが“ピッキング”です。
発注を受けてから商品を取りだすという作業は、システム化することもできずどうしてもマニュアルで行う必要があるので、放っておくとかなりのロスを生んでしまいます。
しかし逆を言えば、大幅に効率化する余地があるということなので、ピッキングを徹底的に効率化することで多くの時間を効率化することができるでしょう。
具体的な方法としえてはピッキング方法、レイアウト、ロケーション配置を変更してみて現行での作業時間と比較します。
これだけでも多くの効率化ポイントが見えてくるのではないでしょうか。
大切なのは様々な比較を行うという地道な作業ですので、1日で効率化できるものではないと思います。
ですが1日にピッキング作業を数時間効率化したというケースもあるので、やってみる価値は多いのあるでしょう。
現金化の難しい商品は思い切って処分する
在庫管理を複雑化してしまっている大きな原因の一つに、“売れなくなった在庫をいつまでも抱えている”というのがあります。
単純に考えて在庫数が多いほど管理は複雑になり多くの時間を有してしまいます。もしもこれが、商品として価値がなくなった在庫によって起きているとしたら、これほど無駄なことはないでしょう。
ちなみにこうした在庫管理の複雑化は、ファッションアイテムなど特に流行り廃りの激しい商品に起きがちです。
“いつか売れるかもしれない…”、“セール用に取っておきたい…”といった理由があるかもしれませんが、現金化が難しい商品は思い切って処分してみましょう。
売れない在庫をいつまでも抱えているよりも、処分して在庫管理業務を効率化する方がよほど建設的であり、適正在庫を保ちやすくなります。
管理ミスを低減する環境を作る
もう一つ在庫管理においてタイムロスを生んでいるので管理作業上での多くの“ミス”です。例えば帳簿付け一つとっても小さなミスが後々面倒を生み出すので、効率性がダウンします。
従って管理ミスを低減する環境を作ることで、在庫管理を大幅に効率化していくことが可能です。
最もシンプルな方法としては在庫管理におけるルールを作りマニュアル化したり、二重確認を徹底するなどです。
コンサルティングを依頼する
忙しさなどの関係により自社で在庫管理効率化に取り組むことができないという場合、コンサルティングを依頼するのも一つの手段です。
在庫管理のプロに現状を確認してもらえば多くの課題が浮き彫りになり、それに対する具体的な対策も立ててくれるので、忙しい中でも在庫管理効率化を実現することができます。
ただし注意していただきたいのが、コンサルティング会社によって効果が大きく異なるという点です。
在庫管理のコンサルティングは基本的に無資格で開業できるので、あたりはずれが激しく慎重にコンサルティング会社を選定する必要があります。
コンサルタントの経歴や協会加入の有無、過去に実績などを踏まえた上で選んでいきましょう。
システム化で管理業務を簡素化する
管理データ入力や仕入から出荷までに発生するデジタル業務に関しては、システム化により大きく効率化することができます。
特に、“今まではエクセルで管理してきたけどそろそろきつくなってきた”という企業では大きな導入効果があるでしょう。
在庫管理システムの効率化と言えば“在庫管理システム”あるいは“クラウドERP”が主流です。
それぞれに異なる特徴があるので、自社環境やニーズに合わせて導入することで、大幅な作業効率性アップが望めるでしょう。
[RELATED_POSTS]在庫管理システムとクラウドERPの違いは?
2つのシステムの違いについてですが、まず在庫管理システムとは“在庫管理業務のみに焦点をあてたもの”ですので、効率化できる範囲が限定的です。
それでも小規模なEコマースなどでは確かな導入効果を得ることができます。
対してクラウドERPとは、在庫管理システムを含め仕入管理システム、販売管理システム、顧客管理システムなど経営上重要な複数のシステムを同時に提供するソリューションです。
各システム間ではシームレスな連携が取れているため、在庫管理業務に限らず組織全体の業務を効率化することができます。
システムごとに単体で導入して連携を取るという方法もありますが、それはでは運用管理業務とシステム環境が複雑化してしまうので、やはりクラウドERPでの導入がベストだと言えるでしょう。
また、クラウドサービスとして導入するので、初期コストの削減や導入期間の短縮化、運用管理業務の効率化などのメリットがあり中小企業でも導入しやすくなっています。
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快適な在庫管理環境を提供する“NetSuite”について
国内でもERP導入が盛んに行われた1990年代後半においてから、一貫してクラウドERPを導入し続けてきたのが「NetSuite(ネットスイート)」です。
当時はSAPやOracleといったエンタープライズ向けERPソリューションが主流となっていた時代ですが、中小企業の導入率拡大の煽りをうけ、こうしたERPベンダーも現在ではクラウドERPの提供に注力しています。
これに対し、NetSuiteは約20年に渡ってクラウドERPを提供し続けてきたノウハウがあるため、現在世界でNo.1のクラウドERPベンダーとして業界を牽引している存在です。
NetSuiteが提供する在庫管理は、単なる管理業務に限らず需要予測や現場のプロセス可視化機能などを提供し、在庫管理全体を効率化しつつ適正在庫を保つための環境を整えることができます。
非常に細かい部分まで設計が行き届いていると同時に、シンプルなインターフェースであらゆるデータを可視化できるので、中小企業にとっても快適な在庫管理環境を提供するソリューションです。
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まとめ
在庫管理とはまさしく“経営そのもの”です。今まで在庫管理の効率化にあまり注力できていなかった企業では、これを機に自社環境を見直し、作業効率性をアップさせて多くの改善を目指していただければと思います。
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