“SaaS型ERPって結局なに?” 特徴などをわかりやすく解説

 2016.11.29 

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ビジネスにおけるビッグデータの重要性が増すにつれ、“総合的な社内データの可視化”、“それに伴う経営意思決定の迅速化”などを主な目的としてERPの導入検討を始める企業が増加しています。

特に、“SaaS型ERP”が気になっているという企業が多いのではないでしょうか?

矢野経済研究所の調査によると、2015年のERP市場は前年比8.0%と堅調な成長を見せており、SaaS型ERPの導入がトレンドの一つとなっています。

参考:ERP市場動向に関する調査を実施(2016年)

今回はSaaS型ERPの特徴などについて解説しつつ、SaaS型ERP No.1のNetSuite(ネットスイート)を紹介していきます。

まずは疑問を持ちやすい、“SaaS”と“クラウド”の違いを整理していきましょう。

“SaaS”と“クラウド”の違い

まずSaaSとは「Software as a Service」の略であり、インターネット経由で提供される“サービスとしてのソフトウェア”を指す言葉です。

つまり、自社サーバにパッケージをインストールしてシステムを利用するのではなく、ベンダーがWeb上で提供しているページにログインしサービスを利用します。

一方クラウドとは、“インターネット空間”という目には見えない世界をふわふわと浮かぶ“雲”に例えた言葉であり、そこから派生してインターネット経由で提供されるインフラやサービスをクラウドと総称しています。

従って、SaaSとはクラウドの一部であり、“ほとんど”同じ意味として使用します。

ただし、SaaSの他にもPaaSやIaaSといったクラウドサービスも存在するので、「クラウド=SaaS」とは一概に言えないので注意しましょう。

SaaS型ERPとして世界No.1のNetSuite

そんなSaaS型ERP市場ですが、現在世界No.1として提供されてるのがNetSuiteです。

NetSuiteは数ある大手ERPベンダーに先駆け、1997年から約20年に渡りSaaS型ERPを導入し続けてきました。

長年に渡るノウハウを蓄積したシステム、SaaS型ERPベンダーとして業界を牽引してきた信頼性、加えてSaaS型ERPがトレンドとして注目を集めていることもあり現在では世界30,000社に導入されている製品です。

皆さんも今後SaaS型ERPの導入検討を行う上で、検討リストの一つに上がるシステムではないかと思います。

SaaS型ERPはセキュリティが心配という“誤解”

SaaS型ERPの懸念点として「セキュリティは大丈夫なのか?」という点を心配する企業は少なくありません。

事実、社内データを外部ベンダーに預けるという特性上セキュリティ性が気になるというのは至極当然です。

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しかし多くの方が誤解しているのが、“SaaS型ERPでは情報漏洩する可能性がある”ということです。

オンプレミス型で大規模ERPを導入し、機密性の高い情報を大量に保持している企業に至っては、情報システムセキュリティを重視し多額のセキュリティを投じています。

こうした例を除くほとんどの企業では、セキュリティに対するプライオリティが低く、十分な資金と人材を投入していないのが実情です。

一方、SaaS型ERPベンダーはどうでしょう?彼らは顧客データの漏えいが事業そのものの存続を揺るがしかねないと理解しているので、情報システムセキュリティに対し多額の資金を投じ、常にハイエンドなセキュリティを維持しています。

従って、社内で高度なセキュリティ体制を構築している以外はSaaS型ERPを導入する方が、むしろセキュリティ的に安全というケースが多いのです。

NetSuiteが提供する“安心”とは

NetSuiteでは“SSAE 16 (SOC1)/ISAE 3402 Type II”と呼ばれる米国4大監査法人による顧客向けの監査レポート、クレジットカードセキュリティの世界標準であるPCI DSSへの準拠、その他様々なセキュリティ認証により安心して利用できるSaaS型ERPを提供しています。

NetSuiteの詳しいセキュリティ要件については以下の記事も合わせてご参照ください。

参考)「SaaSはセキュリティが心配」は昔の話

データシート:NETSUITE PROCUREMENT

SaaS型ERPならこんなメリットが

オンプレミス型ERPに比べて、SaaS型ERPにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

場所を選ばずシステムにアクセス

SaaS型ERPベンダーは“インターネット経由でシステムを利用する”という特性を生かし、異なるデバイスからアクセスできる環境を提供しています。

つまり社内ではデスクPCからシステムを利用し、外出先では別の端末から同じアカウントにアクセスすることで、場所を選ばずERPを利用することが可能です。これにより組織内の様々な業務を効率化できます。

海外拠点とのERP連携を容易に

海外拠点とERPの連携を取り、グループ全体のデータを可視化したいというニーズを持つ企業も多いと思います。

しかし、オンプレミス型ERPではコストが肥大化するばかりでなく、ネットワーク整備に関する問題が山積みになってしまうので最適とは言えません。

その点SaaS型ERPでは海外拠点でもERP連携が容易であり、2層ERPの実現も行えます。

また、世界100以上で導入実績を持つNetSuiteであれば、各国の商習慣に合わせて導入が可能であり、国という隔たりがあってもシームレスな共有環境を構築できます。

サーバレスで迅速なカットオーバーを実現

SaaS型ERPでは自社サーバを設置する必要がなく、その分のコストと時間を大幅に効率化することができます。

システム導入から短期間でカットオーバーするケースも多く、それに伴ったコストダウンや労働生産性の向上など多くのメリットが享受できます。

運用管理の効率化でトータルコストを削減

また、サーバレスということはシステムアップデート、データバックアップなど様々な運用管理業務を効率化できるので、情報システム本来の業務へと注力することができます。

従って運用管理に関わるトータルコスト削減も可能です。

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SaaS型ERPにもデメリットはある?

最後にSaaS型ERPが持つデメリットについて紹介します。

パッケージ製品同様にほとんどの機能が固定して提供されるSaaS型ERPは、その特性上カスタマイズできないという製品がほとんどです。

このためユーザー企業は“自社ニーズに最も近い製品を選ぶ”必要性があり、SaaS型ERPの選定を難しくしている原因でもあります。

今まで社内で当たり前となっていた業務をシステムに合わせて変更していかなければならないケースも多く、故に導入失敗となる企業も少なくありません。

柔軟なカスタマイズを実現したNetSuiteの開発プラットフォーム

NetSuiteならば“カスタマイズ性が低い”というデメリットをカバーしつつ、自社に最適なシステム環境を導入することができます。

これを実現しているのが“SuiteCloud開発ツール”です。

SuiteCloud開発ツールでは簡単なマウス操作によるアプリケーション、フォーム、フィールド、レコードのカスタマイズから、“SuiteScript”による本格的なアプリケーション開発まで可能になります。

SaaS型ERPでありながら柔軟なカスタマイズ性を提供していることは、NetSuiteが多くの企業に選ばれている理由の一つなのです。

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まとめ

いかがでしょうか?ERP市場において、SaaS型ERPは今後さらにシェアを伸ばし、ビジネスの中心として捉えられていくのは確実ではないかと思います。

現在ERPの導入検討をされている企業では、“クラウドファースト”という言葉があるようにまずはSaaS型ERPでの導入を検討されてみてはいかがでしょうか?

もちろん、大切なのは“自社に最適なシステム環境を導入すること”ですので、オンプレミス型ERPとの比較検討も行った上で、導入の是非を決定していくことが重要です。

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