海外の複数拠点におけるリソース管理などを効率化したい、内部統制の強化を図りたいと考えているのなら、multibookの導入を検討できます。multibookは優れたクラウドERPであり、海外でビジネスに取り組む企業へおすすめです。本記事では、multibookの概要やメリット、適している企業などを解説します。
multibookの概要
multibookは、海外拠点向けのERPソリューションやクラウド会計ソフトの開発を手がける「株式会社マルチブック」が提供しているクラウド型ERPソフトです。海外拠点管理に特化した機能を実装している点が大きな特徴で、海外拠点ならではのさまざまな課題解決に役立ちます。
多言語対応しており、世界30カ国以上、500社以上が導入、運用している実績があります。事業や組織の規模を問わず活用でき、製造、商社、飲食、建設などさまざまな業種の企業が導入しています。機能やサービスに速さを求めているのも特徴で、迅速な意思決定支援や経理業務の高速化、迅速なレスポンスなどを約束ごととして掲げています。
海外拠点管理に強い!multibookの5つの特徴
海外拠点管理に特化したERPであることから、多言語や多通貨に対応している点が特徴です。また、複数拠点の情報を一元管理できるほか、各国の税務要件への対応や内部統制の強化を実現可能な機能、外部サービスとの連携機能も備えています。
1. 多言語・多通貨に対応している
multibookは、日本語や英語、韓国語、ベトナム語、タイ語、ミャンマー語、インドネシア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、繁体字と簡体字の中国語と、12の言語表示が可能です。現地の言葉がわからないスタッフもストレスフリーでシステムを利用でき、スムーズな業務の遂行をサポートします。
さまざまな国や地域の通貨に対応しているのも大きな特徴です。外貨建ての残高管理はもちろん、仕訳計上も各国の通貨で行えるほか、為替への換算も可能です。
2. 複数拠点があっても情報を一元管理できる
海外にいくつもの拠点を展開している企業の場合、各拠点の情報を正確に把握するのは困難です。情報の見落としや漏れが発生し、やがて大きなトラブルに発展しかねません。
このような課題も、multibookなら解決できます。ひとつのプラットフォームで、海外に展開する全拠点の情報を一元管理できるため効率的であり、売上や在庫などの情報を正確に把握できます。
いくつもの子会社や関連会社を展開している企業の場合、連結決算業務に多大な手間と時間、労力が発生するケースは珍しくありません。multibookなら、あらかじめ連結決算用としてグループ勘定科目を設定できるため、従来のような人力での集計、変換業務も不要です。
3. 各国の税務要件に対応している
日本と海外の国々では、税制が大きく異なります。海外で事業を営むには、現地の税制を正しく理解する必要があるのはもちろん、経理業務においても各国の税務要件を満たさなくてはなりません。
multibookは、さまざまな国の税務要件に対応できる機能を実装しているため安心です。アジアやヨーロッパ各国の国別要件機能を実装し、現在でも拡充させており、海外でも記帳ソフトとして活用できます。
4. 日本語で把握できることで、内部統制を強化できる
現地のスタッフがローカルソフトで管理を行うと、業務がブラックボックス化するおそれがあります。システムの表示も外国語なので日本人スタッフは内容を理解できず、大きな不正を見逃してしまうかもしれません。
こうしたリスクを回避できるのも、multibookの魅力です。日本語でさまざまな管理項目を表示できるほか、適切な権限設定も行えるため、内部統制の強化が可能です。ほかにも、ログ管理や内部統制支援機能を活用することで、海外拠点の管理レベルをIPOが求めるレベルまで引き上げられます。
5. さまざまなシステムとの連携ができる
生産管理システムをはじめとした、さまざまな外部システムやソフトウェアと連携可能なのも特徴です。連結会計ソフトやExcel、人事契約ツール、BIツール、倉庫管理システム、銀行システムなどとの連携が可能であり、各種管理業務のさらなる効率化を実現できます。
たとえば、倉庫管理システムとmultibookの在庫管理機能を連携させると、双方でデータを同期でき、実際の在庫をオンラインでリアルタイムかつ正確に把握できるのがメリットです。連携機能は随時拡張中であるため、今後さらに連携可能な外部サービスやシステムは増えると考えられます。なお、multibook公式サイトでは連携を希望するシステムなどの相談も受けつけています。
multibookを選ぶメリット
multibookを選ぶメリットとしては、導入コストの低さと充実したサポート体制の2つが挙げられます。
リーズナブルに始められる
世界各国の言語や通貨に対応した、大型グローバルERPの導入では、数億円のコストがかかるケースもあります。一方、multibookは月額3万円~の価格で利用できるため、コストを抑えて運用したい企業に適しています。
また、初期費用もあまりかかりません。クラウドERPであるため、オンプレミスのようにサーバーやネットワークなどのインフラを整備する必要がないためです。
なお、コストの低さのみを重視するのなら、現地のローカルシステムを利用するのもひとつの方法です。ただ、安価で入手できるツールが多い一方で、多言語に対応していない、管理状況の可視化が難しい、内部統制強化が困難などのデメリットもあります。
サポート体制が充実している
海外拠点でのERP運用では、さまざまなトラブルに見舞われるケースも考えられます。multibookでは、ERPや事業の海外展開に精通したプロがサポート対応するため、導入から運用まであらゆる面で安心です。
また、multibookのスタッフは複数言語の話者であり、日本語や外国語でのサポートを受けられます。プランによっては、新任担当者を対象としたシステムの操作トレーニングを受けたり、稼働後の業務代行サービスを利用したりすることも可能です。
multibookの評判
インターネット上でmultibookの評判をリサーチしたところ、概ね好意的な意見が多くを占めていました。
「稼働削減やペーパーレス化に貢献できる」
「導入や運用に関して丁寧に教えてもらえた」
「安価で導入でき、なおかつ複数の海外拠点を管理できる」
「シンプルな画面と直感的に使える操作性のよさがいい」
このような意見が多く見受けられました。ただ、インターネット上の口コミは個々の主観であるため、誰もが同じような感想を抱くとは限りません。multibookはデモをリクエストできるので、使用感などが気になるならまずは申し込んでみましょう。
multibookを導入すべき企業の特徴
海外に複数の拠点を展開している、これからグローバル展開しようと考えているといった企業にmultibookはおすすめです。海外拠点の管理に特化した機能を充実させており、海外からも管理状況の可視化ができるため安心して使用できます。
また、高機能なクラウドERPをリーズナブルに導入したい企業にも最適です。インフラ整備が不要であるため安価で導入でき、数万円~のランニングコストで運用できます。
セキュリティが堅牢なERPを望む企業にもおすすめです。multibookは、不正アクセス対策や通信の暗号化、データベース暗号化、データバックアップなど万全のセキュリティ環境を整えているため、内外からのさまざまな脅威に対応できます。
まとめ
multibookは、海外へ展開しグローバルにビジネスを営む企業に適したERPです。業務効率化や生産性の向上、内部統制の強化などに有効であるほか、多言語・多通貨対応なのでさまざまな国々で活用できます。
「もう少しじっくり検討したい」と考えているのなら、以下の関連記事へアクセスしてみましょう。以下のページでは、ERPの選び方について詳しく解説した資料をダウンロードできます。気になる方はぜひアクセスしてください。 関連記事:ERP導入を検討している企業必見!失敗から学ぶERPの比較と選定のポイント
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