「Clovernet (クローバーネット)」とは?
NEC製クラウドERPの特徴や機能を解説

 2024.08.06  クラウドERP実践ポータル

  中堅・中小製造業向けウェビナー クラウドERP 「Oracle NetSuite」製造業向けテンプレートが新リリース

Clovernet(クローバーネット)は、業務効率化や生産性の向上につながるさまざまな機能を網羅した、オールインワンなERPソリューションです。本記事では、同サービスの概要やメリット・デメリットを中心に解説します。

「Clovernet (クローバーネット)」とは?NEC製クラウドERPの特徴や機能を解説

「Clovernet (クローバーネット)」とは?

Clovernet(クローバーネット)は、ネットワークサービスに端を発したITソリューションシリーズです。現在では、クラウドERPをはじめ多言語対訳支援サービス、業務Navi、マネージドクラウドなどをサービスとして展開しています。

元々は、NECネクサソリューションズの提供するネットワークサービス

Clovernetを提供しているのは、1974年に日本電気株式会社から独立する形で母体が誕生した、NECネクサソリューションズです。もともとは、同社が提供していたマネージドVPNサービスが Clovernetと呼ばれていました。

同社のマネージドVPNサービスは2000年代前半から提供が始まり、インターネットVPNサービス回線数で13年連続シェアNo.1を獲得しています。その後、これまで培ってきたノウハウを用いてより幅広いサービスを提供しようと、2022年12月21日にClovernetのシリーズ化が発表されました。

現在は、全6種類の「Clovernet」シリーズを提供中

Clovernetシリーズは、中堅規模、中小企業向けのソリューションサービスである点が特徴であり、現在は以下の6サービスが展開されています。

  1. Clovernet ネットワークサービス(従来のサービス)
  2. Clovernet ERPクラウド
  3. Clovernet AI
  4. Clovernet 多言語対訳支援サービス
  5. Clovernet マネージドクラウド
  6. Clovernet 業務Navi

本記事では、Clovernet ERPクラウドに焦点を当てて解説します。

「Clovernet ERPクラウド」の特徴

Clovernet ERPクラウドは、さまざまなバックオフィス業務の課題解決を実現できる、オールインワンクラウドERPです。データ統合や販売管理、会計業務、勤怠給与などの機能が実装されており、あらゆる作業効率の向上を実現できます。

なお、本サービスは株式会社スマイルワークスが開発元です。2021年10月よりNECネクサへOEM提供され、リリースされることとなりました。

初期費用0円で利用開始できる点も特徴です。月額7,500円(税別/エコノミープラン)と月額料金も高すぎず、トライアルサイトも最大2カ月まで無料で利用できます。

「Clovernet ERPクラウド」が向いている企業

Clovernet ERPクラウドは、仕訳データの作成を容易にしたい企業に適しています。本サービスにはデータ統合機能が実装されており、これまで手作業で行っていた仕訳登録業務の効率化が可能です。

また、販売管理におけるヒューマンエラーを防止したい企業にもおすすめです。販売管理機能によってデータを自動集計できるため、ヒューマンエラーの回避と業務効率化を実現できます。ほかにも、会計業務や給与計算業務で生じる負担を軽減したい、効率化したいと考える企業に向いています。

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「Clovernet ERPクラウド」の主な機能

Clovernet ERPクラウドの主な機能として、データ統合機能が挙げられます。仕訳連動ボタンを操作するだけで容易に仕訳データを連携・作成でき、工数を大幅に削減できます。

販売管理機能は、請求書の作成やチェックを簡潔化できる機能です。納品データに基づき自動集計を行うため、業務を効率化でき、ヒューマンエラーも回避します。

会計業務機能は、経費清算の電子化によって書類作成を簡潔化し、なおかつ仕訳データも自動作成できる機能です。従来行っていた伝票への転記やファイリング、申請書類の作成といった作業をカットでき、負担軽減と作業効率化の実現が可能です。

勤怠給与機能は、給与や賞与明細をワンステップで完結できる機能です。従業員のスマートフォンやパソコンへオンラインで明細を配信できます。

「Clovernet ERPクラウド」の価格・料金体系

Clovernet ERPクラウドには、エコノミーとスタンダードの2プランが用意されています。

エコノミー

エコノミープランは、財務会計や給与計算、販売管理などに求められる機能を利用できる小規模事業者向けプランです。2個までのIDを利用可能で、必要に応じて追加できます。(1IDにつき1,000円/月)

機能の拡張性は乏しいものの、オプションの追加によって、機能の強化やスタンダードプランへのアップグレードが可能です。

  • 初期費用:0円
  • 月額費用:7,500円(税別)~

スタンダード

スタンダードプランは、中堅企業でも使用できるよう財務会計や販売管理機能を拡張したプランです。プロジェクト別収支管理や在庫管理などの機能も実装しており、給与明細機能もオプションで追加できます。

下記の価格は5IDでの表示であり、1,000円/月で1IDの追加が可能です。また、販売管理に会計機能を追加するといった業務追加は、1業務あたり月に10,500円かかります。

  • 初期費用:30,000円
  • 月額費用:15,000円(税別)~

「Clovernet ERPクラウド」のメリット

Clovernet ERPクラウドを導入するメリットは、経営状況の可視化や業務効率化、多様な働き方を実現できることです。

経営状況の見える化につながる

そもそも、ERPは「Enterprise Resource Planning」の略であり、日本語では「企業資源計画」と訳されます。Clovernet ERPクラウドの導入によって、自社が保有するさまざまなリソースを可視化し一元管理できるため、経営状況をリアルタイムで把握できます。

これまで部門間で分断されていた各データへいつでもアクセスできるため、経営陣がリアルタイムな経営判断を行える点がメリットです。これによってスピード感のあるビジネスを展開でき、ビジネスチャンスも逃しません。

業務効率化が期待できる

ERPの導入によって、社内で分断されていたあらゆるデータを一箇所へ集約できます。特定のデータを見つけるためにわざわざ探しまわる必要がなくなり、効率的に業務を進められる点が魅力です。

ひとつの数字を変更すると、関連するデータもすべて最新の情報に更新されるため、個別のシステムで修正を行う必要もありません。データの整合性も担保され、数値のチェックや修正作業からも解放されます。

従業員の多様な働き方に対応できる

インターネット接続環境とデバイスさえあれば、いつでもデータへアクセスできる点がクラウドERPの魅力です。リモートワークやモバイルワークで働く従業員にも対応できるため、多様かつ柔軟な働き方の促進につながります。

また、Clovernet ERPクラウドには勤怠管理や給与計算機能も実装されているため、適切な管理を行えます。リモートワークなどに勤しむ従業員だけでなく、マネジメント側の負担軽減につながる点もメリットです。

「Clovernet ERPクラウド」のデメリット

組織や事業の規模によっては、利用料金が高額になるおそれがあります。たとえば、オプションやIDを数多く追加するようなケースです。また、エコノミープランは使用できる機能が限られている点にも注意しましょう。

まずはエコノミープランで使用し、様子を見ながら機能の拡張を視野に入れるとよいかもしれません。なお、Clovernet ERPクラウドはトライアルサイトでの試用も可能です。

まとめ

Clovernet ERPクラウドは、業務効率化や経営の可視化に有効であり、エコノミープランなら低価格で利用できます。一方、使い方次第では高額になるケースもあるため注意が必要です。

ERPの導入を検討しているのなら、専用のサービスから絞り込んでいくことをおすすめします。自社に最適なERPがどれなのかわからない、選び方を知りたいといった企業経営者、担当者の方は、以下の記事をぜひご覧ください。

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