会計王とは?
導入のメリット・デメリットや価格について解説

 2024.08.01  クラウドERP実践ポータル

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事業の規模が大きくなると、Excelだけで会計処理を行うのが大変になってきます。そこで利用したいのが、会計ソフトです。本記事では、スタンドアロンで使用できるソリマチ株式会社の会計ソフト「会計王」について解説します。

会計王とは?導入のメリット・デメリットや価格について解説

ソリマチ製の会計ソフト「会計王」とは?

2024年6月現在、ソリマチ株式会社では3種類の会計ソフトを販売しています。ここでは、その中のひとつである「会計王」について解説します。

会計ソフト「会計王」の特徴

会計王は、スタンドアロンで利用できるインストール型の会計ソフトです。ソリマチ株式会社では、「会計王」「会計王Pro」「会計王NPO」と3種類の製品を販売しており、その中でも一般的な会計処理に使用できます。

たとえば、仕訳、決算書作成、月次残高推移表作成、分析といった基本機能に加えて、業種選択による簡単な初期設定の導入や、他社会計ソフトの取り込みも可能です。特に、AIによる自動仕訳が便利で、カードや通帳のデータを取り込んで、科目の提案や自動仕訳が可能です。

一方、ERPのような連携ができないため、大規模ネットワークの構築に向いていないという特徴もあります。本社と支店で会計データをつなげるので、中小企業やフリーランスに向いたソフトウェアといえます。

会計ソフト「会計王」の評判・口コミ

会計王の口コミや評判としては、「導入がしやすい」「わかりやすい」「サポート対応が親切で迅速」などが挙げられます。

  • 振替伝票の起票から、試算表までの工程は大変簡単で、入力のしやすさが魅力的
  • 取り扱い説明書がわかりやすく、簡易振替伝票と出納帳入力の連携がしやすい
  • 会計王は買い切り型のソフトなので、小規模な法人にとってはコストを抑えられてとてもよい
  • 操作性がよく、入力ミス防止があるのがありがたい
  • 販売王との連携ができるので、再入力の手間が省けて楽
  • トラブルの発生時にオペレーターが丁寧に対応してくれたので安心した
  • マイナンバー制度やインボイス制度にも対応したフリーランスに適した会計ソフト
  • 銀行口座やクレジットカードを登録しておくと、自動でデータ取り込みを行ってくれるのでとても楽

そのほかにも、運用コストを抑えられる点や、ミス防止などの機能面での評価も高くなっています。

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【種類別】会計ソフト「会計王」の価格

ここでは、ソリマチ株式会社が販売する会計ソフトの価格をご紹介します。

会計ソフト「会計王」

会計王はインストール専用のスタンドアロン会計ソフトで、44,000円(税込み)で購入が可能です。30日間の無料お試し期間もあるので、実際に使用してから購入を考えられるのも大きなポイントとなっています。

また、主な特徴として、以下の点が挙げられます。

  • 導入時に業種を選ぶだけで簡単に設定が可能
  • 業務に合わせてカスタマイズができる
  • 明細の必要ない自動会計
  • 対話形式で仕訳が可能
  • 監査機能により入力ミスや漏れを防ぐ
  • 集計機能で知りたい情報がすぐにわかる
  • 青色と白色の両方の申告に対応
  • 税務署配布用用紙に直接印刷できる

使用する帳簿は業種によって異なりますが、利用時の設定で業種を入力すると、業務にあった帳簿が自動で選定されるのが大きなメリットです。クレジットカードや銀行口座との連携機能もあるので、帳簿の自動入力により手動入力の手間も省けます。メールで受領した請求書などは、「電帳簿BOX」という専用のクラウドに格納することも可能です。

難点としては、複数台のPCで同時に編集ができない点です。これらの問題は、後述するPROで解決ができます。

ネットワーク対応「会計王 PRO」

会計王PROは、会計ソフトの編集を複数人で行うためのソフトウェアです。2〜3人で利用できる「ライセンスパック」と、本社・支店間をつなぐ「LANパック」があります。それぞれの値段は以下のようになっています。

ライセンスパック:

  • 2ライセンスパック:99,000円(税込み)
  • 3ライセンスパック:132,000円(税込み)

LANパック:

  • 5クライアント:【With版】 825,000円(税込み) / 【For版】 660,000円(税込み)
  • 10クライアント:【With版】 1,155,000円(税込み) / 【For版】 880,000円(税込み)
  • 15クライアント:【With版】 1,485,000円(税込み) / 【For版】 1,100,000円(税込み)
  • 20クライアント:【With版】 1,815,000円(税込み) / 【For版】 1,320,000円(税込み)

ライセンスパックは1台をサーバーのようにして、ほかのパソコンをピア・ツー・ピアで接続します。一方、LANパックでは、クライアント・サーバー型のネットワークに対応可能です。

また、年間保守契約を無料で利用できるので、ソフトウェア導入時の問題を避けるためにも積極的な活用をおすすめします。

NPO法人専用ソフト「会計王 NPO」

名前の通り、NPO法人の会計に対応したソフトウェアです。インストールで使用するスタンドアロンタイプのみで、価格は44,000円(税込み)となっています。

「活動計算書」「財産目録」「財務諸表の注記」など、NPO特有の書類や新会計基準で導入された書類を作成可能です。このような書類は、通常の会計ソフトだと対応が難しく、作成に時間もかかります。その点、会計ソフトで一括作業すれば、スムーズに書類作成ができます。さらに、事業を部門ごとに管理できるほか、複数部門をまとめて決算書が作れるのも特徴の一つです。

(参照元: https://www.sorimachi.co.jp/products_gyou/acn/

会計王のメリット:スタンドアロンを活かしたセキュリティの高さ

会計王はスタンドアロンタイプであるため、オフラインでも使用できるサービスです。インターネットにつなぐ必要がないので、インターネットを介した不正アクセスなどのセキュリティリスクが低いというメリットがあります。

PROではネットワークタイプもありますが、VPN接続が前提なので、高レベルなセキュリティが担保されます。ネットワーク構築もそれほど難しくなく、インストールするだけで使用できるので、運用までのハードルが低いのも利点です。

会計王のデメリット:クラウド版(SaaS)がない

会計王PROでは、最大3人での経理作業や、本社・支店間でのデータ処理が可能です。しかし、大企業のように大人数での経理作業がある場合、導入に不向きなのがデメリットになります。

大企業だと、ERPシステムのように会計システムを他システムと連携させることもありますが、スタンドアロン製品なのでこういった使用も不可能です。また、オフラインでの使用が前提である都合、外部の会計事務所などと連携するときも、システムが充実していないのでやりづらいというデメリットもあります。

会計王の導入が向いている企業の特徴

会計王は、ローカルで使用するための会計ソフトです。そのため、フリーランスの方に最適なソフトウェアです。これまでExcelなどの表計算ソフトを利用していた方も、クレジットカードや銀行の自動取得や、AIによる科目の振り分けなどにより、効率よく帳簿作成が行えます。

また、PROを使用すれば、少人数での編集や複数事業所でのデータのやり取りも可能です。小規模での作業にはもちろん、いくつかの事業所や店舗を抱えている中小企業にも適した会計ソフトとなっています。

まとめ

会計王は、購入すれば永続的に使用できるので、運用コストが低く導入も簡単です。また、PROを使用すれば2〜3人での編集作業や、本社・支店間でデータの共有もできます。接続もVPNが基本なので、高いセキュリティを担保することが可能です。

一方、スタンドアロンゆえの不便さやデメリットもあり、大企業への導入は難しいサービスです。もし大企業の会計システム運用で、他システムとの連携を考えているのであれば、ERPシステムの導入もおすすめです。

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