間接材調達の課題やコストを下げるコツとは

 2020.10.09 

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企業が行う間接材の調達では、目に見えないところで余計なコストがかかっていることがあります。各部署・個人ごとに行う間接材の調達において、課題を抱えている企業は多いのではないでしょうか?

一つひとつの間接材の金額は小さいかもしれませんが、課題を解決しないままだとやがて大きなコストとなり、企業経営を圧迫する可能性があります。

今回は、間接材の調達における課題やコストを下げるコツをご紹介します。

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直接材・間接材とは?

最初に、直接材と間接材の違いを確認しておきましょう。

直接材とは売上や利益に直結する購買品のことで、間接材とは業務を行う上で必要な直接材以外の購買品を指します。

例えば製造業では、材料や部品はやがて製品となって売上や利益に直結するため直接材にあたります。一方、工具類や燃料は製品を製造する上で必要となる購買品なので、間接材にあたります。

一般的に簿記では、材料費を使用用途に合わせて「主要材料費」「購入部品費」「補助材料費」「工場消耗品費」「消耗工具器具備品費」の5つに分類します。このうち商品の材料である「主要材料費」と「購入部品費」の2つが直接材にあたります。「補助材料費」「工場消耗品費」「消耗工具器具備品費」は補助的な材料なので、間接材です。

直接材と間接材のどちらも事業活動に必要な購買品ですが、それぞれの目的は異なるため、間違った管理を続けていると問題が生じることがあります。違いをしっかり把握した上で、自社が何を直接材とし、何を間接材としているのかを確認しましょう。

間接材の調達における課題

直接材は会社が主体となって仕入れますが、間接材は部署または個人単位で発注するのが一般的です。そのため、間接材の調達にはさまざまな課題が存在します。

ここからは、間接材の調達における課題について考えていきます。

品目や点数が多く管理が複雑

間接材には、品数や点数が多いため、在庫数が曖昧になりやすく、直接材のように正確に管理することが難しいという特徴があります。間接材をすべて把握している担当者はどの企業でもほとんどおらず、種類が多いため仕入れ先や品目などの管理が複雑になりやすいことが課題になっています。

間接材は仕入れ先が分散することも多く、部署ごとに同じ商品を仕入れてもコストが違うことがあり、間接材の調達にかかっているコストが把握しづらいという課題もあります。

ベースとなる調達計画がない

間接材は、直接材のように経営戦略によって調達計画が立てられているわけではなく、部署ごとまたは個人の判断のもと、必要に応じて調達することになります。ベースとなる調達計画がないため、調達プロセスが曖昧になりやすいという課題があります。

直接材のような在庫管理をしたくても、手が回らない企業がほとんどでしょう。間接材に無駄なコストが発生していても、それを把握できないため対処できないという課題もあるでしょう。

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発注が分散するためコストの均一化が困難

間接材の調達を各部門または個人に分散すると、調達する人ごとに異なる仕入れ先を持つことになります。「この間接材は〇〇で仕入れる」といった同一の発注先を設けていないため、同じ間接材でも仕入れ先が異なるなど、発注が分散してしまう可能性があります。

これによって一部の部門または個人の仕入れコストが高くついてしまうことがあります。このようにコストの均一化が図れないことも、大きな課題と言えるでしょう。

間接材にかかるコストは把握できないところで膨らんでいき、やがて企業経営を圧迫する可能性もあります。企業に悪影響をもたらさないためにも、間接材の調達では、発注先を分散しないこととコストの均一化が求められます。

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間接材コストを下げる3つのポイント

間接材の購買では、気づかないうちに余計なコストがかかっていることがあります。一つひとつの金額は小さくても「塵も積もれば山となる」ように、大きな金額になる可能性もあります。

では間接材のコストを下げるためには、どうしたらよいのでしょうか?間接材のコストダウンにおける3つのポイントをご紹介します。

間接材の再定義

まず「間接材」とみなす購買品を見直し、間接材を再定義しましょう。

企業が購買する間接材の中には、実際には不要なものも多く、コストを無駄に圧迫しているケースもあります。まずは自社が認識する間接材にはどのようなものが含まれていて、本当に必要かどうか見直してみましょう。

間接材を再定義することで管理方法を統一できるため、コストダウンに大きく貢献します。間接材を見直す際は、見落としがちな設備修理費などの無形サービスの間接材にも注目し、幅広いコストダウンに取り組みましょう。

仕入れの標準化

間接材のコストが無駄にかかってしまう原因の一つに、仕入れ先の分散が挙げられます。その都度発注者が変わる発注方法では仕入れ先が分散してしまうので、発注先や仕入価格、発注方法といった仕入れ業務の標準化を行うとよいでしょう。

まずは社内全体の業務や発注方法を見直し、発注業務を全社で統一することから始めましょう。間接材にかかっていた無駄なコストを漏れなく排除できれば、コストを大幅に下げることができ、競争優位性が高まります。

購買管理システムの導入

間接材のコストを効率良く下げたい場合は、購買管理システムを導入するのもよいでしょう。

購買管理システムは購買業務を効率化するツールで、システム内に登録した発注先に応じて、伝票や振込依頼書などを自動で作成します。各部門・個人ごとに間接材を購入する際も、発注先ごとに帳票を作成する必要がないため、仕入れ先の標準化を簡単に実現できます。

購買管理システムでは電子媒体で管理するため、印刷費や管理コストといった見落としがちなコストもしっかり削減できます。

複数の仕入れ先も一元管理でき、過去の購買履歴も確認できるため、発注先との交渉材料としても活用できます。納期や納入状況、在庫数といった細かい数値まで可視化できるため、間接材コストに限らず、さまざまな「ムダ」を徹底的かつ効率的に排除できます。

戦略購買を支援する「Oracle Procurement Cloud」とは?

間接材のコストダウンに向けて購買管理システムの導入を考える中で、「Oracle Procurement Cloud」を検討している企業もあるでしょう。

「Oracle Procurement Cloud」は、多角的なデータ解析によって戦略的な購買活動をサポートします。

ここからは、調達業務の標準化・統制に効果的な「Oracle Procurement Cloud」の魅力についてご紹介します。

可視化を実現するための購買・調達統合クラウドソフトウェア

「Oracle Procurement Cloud」は、購買・調達をサポートする統合クラウドソフトウェアです。社内に分散したサプライヤー情報をシステムに統合し、さまざまな購買品の調達から支払いまでのプロセスを標準化します。

交渉済みの価格と条件を購買サイトに自動適用することができ、標準化された購買活動を推進するだけでなく、従業員の負担を大幅に軽減することもできます。

また、「Oracle Procurement Cloud」は購買データをクラウド内に蓄積し、データを活用した戦略的購買を提案することができます。購買・調達統合といった基本的な問題解決に留まらず、企業にとって合理的な購買管理環境や戦略的なサポートも実現します。

独自の分析機能で瞬時に問題を特定

間接材のコストを下げるためには、まず無駄なコストがかかっている原因を特定する必要があります。

「Oracle Procurement Cloud」は、調達業務全体をリアルタイムで可視化することができます。「いつ誰がどのように何を購買していたか」というデータがわかりやすく可視化されるため、余計なコストがかかっている原因を効率良く追究することができます。

また、企業ごとに購買品の内容や量は異なるため、それぞれに合った戦略的購買を実現することが大切です。

「Oracle Procurement Cloud」では、独自の分析機能を駆使し、取引実績や支出をその場で素早く分析し、瞬時に問題を特定します。さらに、分析結果から最安値のサプライヤーを特定したり、調達を一元化したりするなど、コスト削減に向けた継続的な改善策を提案します。

実際に企業が取得するデータをもとに分析を行うため、戦略的な意思決定を迅速に行う支援ができます。このように、あらゆる角度から企業戦略のためのサポートを受けられるのも大きな魅力です。

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まとめ

「Oracle Procurement Cloud」は購買管理システムとしてだけでなく、企業の戦略にも大きく貢献するクラウドサービスとして、大手企業からも注目を浴びています。

豊富な実績と独自のデータ分析をもとに、その企業に合った間接材調達の標準化や、課題解決に向けた改善策をご提案します。

当社ホームページでは、製品カタログを無料でダウンロードできます。間接材調達における問題を解決し、コストダウンを効率良く進めていきたい企業は、「Oracle Procurement Cloud」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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