債権・債務管理はビジネスの要です。どちらも徹底して管理することでキャッシュフロー改善や、取引先との良好的な関係構築など様々な効果があります。逆に債権・債務管理がずさんなものであれば、キャッシュフローや関係悪化など逆の効果があります。
そんな、企業にとってとても重要な管理業務を効率的に行い、徹底した管理を実現するのが“債権・債務管理システム”です。
システム化によって複雑な管理業務も簡素化され、担当者負担を軽減しつつ適切な管理を行うことができます。企業が一定以上の規模に達したら、債権・債務管理システムは必ずと言っていいほど必要になるでしょう。
しかし、いざ導入に踏み切ろうとしても「どの製品を選べばいいのかわからない」という企業も多いでしょう。会計システムのように知名度の高いシステムではないので、なおのこと選定が難しいという実情があります。
そこで今回は、債権・債務管理システムの中でもおすすめの製品を集めてみました。それぞれの特徴を紹介していくので、導入検討時の参考にしてください。
債権・債務管理システム一覧
債権管理ソリューション
債権管理ソリューションを提供するJSOLは、10数年に亘って債権管理に関わるソリューションを提供をしてきており、40を超える豊富な導入実績があります。また、金融機関における債権・債務管理システムの導入実績が多く、地方銀行など多数の金融機関が同製品を活用しています。
中には、勘定系システム等のさまざまなシステムと連携したトータルな業務システムとしてソリューション提供するケースもあり、顧客の要望にあわせて効果を最大限に引き出すために、最適な構成にて債権・債務管理システムを提供できる製品です。
https://www.jsol.co.jp/solution/credit.html#anc03
債務債権管理システム
債務債権管理システムは、債務整理債権回収を主に行っている弁護士事務所向けの債務者や債権者、入出金の管理等を行う製品です。簡単な入力作業だけで、債務整理や債権回収の煩雑な管理作業が行え、インターネットバンキングを使用することにより入金結果をシステムへ反映させることができます。
小規模な環境を想定して設計されているので、低コストで導入できるのも特徴の一つでしょう。
https://www.jyouhoudenshi.jp/software/saimusaiken/index.html
もっと助借
借入金(債権・債務)をはじめとする資金調達・資金管理にまつわる業務を支援する製品です。同製品を導入した企業には、次のような多様な効果があったと言います。
毎日1時間を要していた、利率や利払額・返済額の変更・チェック作業を10分に短縮できた
決算業務で丸3日かけていた、未払・前払等の計上額計算、取引先毎の返済・利払などの計画資料作成を半日に短縮できた
特定の人しか運用・管理方法を知らない属人化した業務を標準化し、「みんなができる業務」に変化させた
こうした多様な効果を発揮する製品であるに加え、オンプレミス・クラウド双方の運用環境に対応しているので、導入価値の高い製品の一つです。
https://www.mizuho-ir.co.jp/solution/corporation/backoffice/finance/property/kariire/index.html
EXPLANNER/Ai
債権管理では取引先に応じて回収条件や予定管理単位(請求書合計、伝票単位、明細単位)を設定し、それに基づいた回収予定管理が。債務管理では仕入検収確定処理や債務計上入力で生成された支払予定を、支払先別・支払予定日別に集計し一覧出力するなど機能性の高い製品です。
ただし債権管理システムと債務管理システムは別製品として提供されているので、同時に導入するとコストが大きくなる可能性がありますのでご注意ください。
http://jpn.nec.com/soft/explanner/explanner-ai/debt/function.html?
Finnova 債権回収管理システム
クラウド型の債権・債務管理システムなので、いつでもどこでも、使用するデバイスを選ばずに利用できるという特徴があります。
スペシャル・バックアップなどの業務形態や、譲受・受託などの契約形態、不良債権や正常債権など、取扱債権の状態に適した機能があり、環境に応じて最適な債権・債務管理システムとして機能するという特徴にも注目です。
http://www.hitachi-systems.com/solution/s006/kaisyu/index.html
FutureStage
FutureStageは製造業・流通業向けの基幹ソリューションで、様々な機能の中に債権・債務管理機能を有しています。機能としては非常にシンプルなので、他の債権・債務管理システムと比べたら物足りなく感じる部分もあるでしょう。
導入前は自社要件を満たしているかをしっかりと確認しましょう。
Glacio債権・債務Glacio債権債務は売掛・与信の的確な把握と不良債権の即時発見、検収単位でのきめ細かい支払で確実な債権債務管理を実現する製品です。債権・債務管理システムとしての機能がシンプルにまとまっており、インターフェースも見やすく設計されています。
初めて債権・債務管理システムを導入する企業におすすめです。
http://www.glacio.jp/glaciosite/saiken/
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Navio外貨建債権債務管理システム
外貨建取引の入金管理および支払管理を効率化するための製品です。債権入金管理機能では、販売系システムからインポートされる売上債権データや、請求依頼入力画面から登録する請求データ(コミッションや運賃立替費用など)をインボイス単位で管理し、入金データとの消込、為替差損益の自動計算、仕訳の自動生成までの一連の入金プロセスを一連で管理します。
http://www.glacio.jp/glaciosite/saiken/
OPEN21 SIAS
振込、期日現金、ファクタリング、電子記録債権、手形などあらゆる支払方法に柔軟に対応し、債権・債務管理業務を効率的に行える製品です。周辺システムや会計システムとの連携性も高いので、統合的環境を整えるのにおすすめです。
http://www.ics-p.net/open21/SIAS/tabid/1035/Default.aspx
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まとめ
いかがでしょうか?現在、債権・債務管理システムは実の多くの製品が提供されているので、結局何を導入すればいいのかわからないという悩みも仕方ありません。しかしそれぞれの製品の特長を理解すれば、選定はさほど難しいものではないでしょう。
機能要件を予め定義し、それに沿って製品選定を行っていくことで、自社にとって最適な製品が見つかります。
皆さんもここで紹介した債権・債務管理システムを参考に、自社にとって最適な製品を見つけていただければと思います。
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- 会計
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- 経理/財務会計