【ERP事例】導入に失敗する7つのパターン

 2021.11.26 

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ERPソリューションのニーズが高まっている反面、導入に失敗している企業も増えています。導入する母数が増えれば失敗する企業も増えるのは当然のことかもしれませんが、どうやら“避けられる失敗”でつまずく企業が多いようです。

そこで今回はこれからERPソリューションの導入を考えている企業に向け、導入が失敗するパターンをいくつか紹介していきたいと思います。

そもそもERPを必要とする環境に達していない

ニーズの高まりつつあるERPソリューションですが、すべての企業にとって必要かというとそうではありません。導入することでシステムを持て余し、コストだけ肥大化してしまうというケースが少なくないのです。

従って、検討初期段階で自社の経営管理体制がERPソリューションを導入するレベルに達しているかを確認する必要があります。

ここで言う経営管理体制とは企業規模の話ではなく、あくまでERPソリューションを適切に運用できるか否かです。数十名の中小企業でもグローバル展開や先を見据えERPソリューションを導入するケースは増えています。

各部署の業務を大きく変える必要がある

ほとんどの企業でERPソリューションの導入はパッケージ製品あるいはクラウド型製品での導入になるかと思います。スクラッチ開発での構築はそれだけコストがかかってしまうので、予め“完成された”製品を導入するのがベターなのです。

しかし機能が固定されているため、企業によっては業務をERPソリューションに寄せなければならないケースが出てきます。このとき、本来の業務内容を大きく変える必要があると失敗するケースが増えてしまいます。

業務内容が変わったことによる非効率化が発生したり、社員のERPソリューション離れが起きかねません。こうなるとコストをかけて“使われない”システムを導入してしまったことになるので絶対的に避けるべきです。

選択肢としてはスクラッチ開発に切り替えるか、パッケージ製品やクラウド型製品でも柔軟性の高いERPソリューションを導入することです。

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導入までのフィット&ギャップ分析がベンダー任せ

フィット&ギャップ分析とはERPソリューション導入に際し、システムが持つ機能と業務内容の「フィット(適合部分)」と「ギャップ(かい離部分)」を予め分析する作業を指します。

ERPソリューション導入では、この分析が非常に重要なのですがベンダー任せにしてしまっている企業が多いようです。間違いなく会社の業務内容を100%理解しているのは導入企業にも関わらず、ベンダー任せにすることで正確なフィット&ギャップ分析ができず導入失敗の可能性を高めてしまいます。

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こうした導入に関わる作業は導入企業が中心となって行うことが、ERPソリューション導入成功のための大前提です。

時には導入を諦めることも肝心

ERPソリューション導入においてカスタマイズの必要性が出てくることは珍しくありません。むしろほとんどの企業が大なり小なり機能をカスタマイズすることで、会社の業務内容に合わせていく必要があります。

しかし稀に、かなり大幅にカスタマイズが必要なケースがあります。ここですぐに諦めることができれば問題ないのですが「導入すればすぐ取り返せる」と大幅なカスタマイズを決行し、コストを無駄にしてしまうという企業がいます。

そもそもERPソリューションとは導入さえすれば業務課題が解決するものではありません。また、時には導入自体を諦め初期段階から検討するといことも重要です。

慎重さを欠いてしまうとその分失敗の可能性も高まりますので十分に注意してください。

パッケージベンダーの将来性をきちんと見極める

ERPソリューションを導入してからパッケージベンダーが製品をサポートできない状態になってしまうと、新たな製品導入を検討しなければなりません。当然導入コストはかかりますし、導入までの手間と時間もかかってしまいます。

こうした事態を避けるためにはパッケージベンダーの将来性を見極める必要があります。例えば自社に最適な製品だと感じても、今後サポートされなくなる可能性があれば導入は断念した方がいいでしょう。

業務改革、経営改革ができていない

ERPソリューション導入は業務改革や経営改革がなければ成功しないという意見が多数あります。これは、従来のシステム環境と同じように考えていてはERPソリューションを導入する意味がないということです。

ERPソリューションを導入することで良くも悪くもこれまでの業務内容が変更する部分が少なからずあります。あまりに大幅に変更してしまうようでは本末転倒ですが、ある程度の変更は受け入れることが大切です。

また、ERPソリューションを導入しても経営陣がデータを十分に活用していなければ意味がありません。

業務改革と経営改革、ひいては組織全体の意識改革が必要と言えるでしょう。

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クライアントへの影響を考えていない

ERPソリューションの導入が与える影響は導入企業だけとは限りません。クライアントへの影響もしっかりと考慮する必要があります。

一つ例を挙げると、パッケージ製品でERPソリューションを導入したA社は、これまで属人的であった受注業務をシステム化することで大幅な業務効率化に成功しました。これにより見込まれていたコストダウンは数百万円にもなり誰もが導入は成功と考えていたのです。

しかし、導入からほどなくして複数のクライアントからクレームが入るようになり、最も懇意にしていたクライアントからも受注スタイルを見直せないのなら取引先を変えることを検討していると警告されるまでに。原因は、成功したかのように思われた受注業務のシステム化だったのです。

A社ではもともとクライアントの要望に柔軟に応えるという受注スタイルがクライアントにウケていたのですが、此度のシステム化によりそのスタイルが崩れてしまうことになりました。そして本来の受注スタイルにメリットを見出していた多くのクライアントとからクレームが起こるという事態になったのです。

このように、業務効率化やコストダウンなど社内的には大きなメリットがあっても、必ずしもクライアントも同じとは限りません。従ってERPソリューションの導入はクライアントへの影響もきちんと考慮した上で検討していく必要があります。

NetSuite(ネットスイート)で失敗のないERPソリューション導入を

NetSuiteはクラウド型ERPソリューションの一つであり、現在ERP業界全体で最も成長率の高いベンダーだと言われています。特徴はクラウド型ながら独自のカスタマイズプラットフォームを提供することで実現した柔軟性と、クラウド型によるコストダウンとメリットです。

NetSuiteなら多くの企業で今回紹介した失敗パターンを回避し、自社にとってもクライアントにとっても最適なERPソリューション導入を実現することができます。

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まとめ

いかがでしょうか?現在ERPソリューション導入を検討している企業の中で、もしも今回の失敗事例に当てはまるのであれば改めて検討していく必要があります。ERPソリューションは導入成功すればメリットが大きい分、失敗したときのリスクもないとは言えません。

まずは慎重に、そしてベンダー任せではなく必ず導入企業が中心となってプロジェクトを進めていきましょう。

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