中外製薬は、製品ごとのライフサイクル管理の一環として管理会計を導入。管理プロセスの実行を支援するためにEPM(企業業績管理)システムを採用して製品別の損益構造の可視化を実現、経営資源の最適化に活かしている。それまではExcelを使って手作業で予算を管理していたが、効率や精度の点で課題があった。 同社がEPMに求めた要件は3つある。1点めは、固定費を製品別に配賦して、より精緻な製品別損益を分析できること。2点めは、単体と連結の経営情報を同一視点で詳細に分析できること。3点めは、実績に加え、今後10年間の損益計画を作成・保存できることだ。特に2点めは、連結ベースで製品別損益を可視化するうえで必須だった。 本資料では、中外製薬が導入したEPMシステムについて、製品選定の経緯や導入プロセス、導入効果などを紹介する。製品別の損益構造を可視化するほかに、導入前には半月ほどかかっていた損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の見込み作成を、1週間に短縮するといった効果もあがっているという。