車両費は、会計の勘定科目で使用される費目で、事業運営に必要となる自動車等の車両運搬具に関する経費の全般を指す。
具体的には、ガソリン代や高速道路の通行料などの日常的な経費から、駐車場や強制保険、任意保険など定期的にかかる固定費、タイヤ交換やワイパー修理などのメンテナンス、さらに車検の費用や自動車税なども含まれる。自動車やトラック、オートバイなど、車両に関する維持管理の経費は、すべてこの車両費で処理することが可能。
使い勝手のよい勘定科目だが、カバーする範囲が広いため、実際に会計処理を行う場合は、修繕関連や保険関連など、内容に応じた補助科目を作っておくと管理がしやすい。
なお車両費に含まれるガソリン代などは、消耗品費としても計上できる。同様に、高速料金は旅費交通費、自動車税は租税公課など、それぞれ別々の勘定項目に仕分けて計上しても問題はない。ただし年度を超えて一貫性を持たせるため、一度仕分け方法を決めたら、それ以降も同じ勘定科目を使い続けることが必要。