ユニファイド・ビリングは統合ビリングとも呼ばれ、複数のサービスにまたがる料金の決済をひとつの窓口に集約して、顧客の満足度と企業側の効率化の両立を図るシステムのことを言う。
たとえば通信業界では、同じ企業グループの固定電話や携帯電話、さらにインターネット回線などを利用していても、それぞれ別の請求となり、支払いの手間がかかってしまう。そこでそれらの請求を一通の請求書に統合させることになった。
国内のユニファイド・ビリングの代表例がNTTグループで、平成24年に傘下のNTTファイナンスにグループ全体の請求を統合した。またエチオピアでは国営企業である水道や電気などの公共サービスにユニファイド・ビリングを取り入れ、それらの公共料金を一括して支払えるサービスを実施している。実際にユニファイド・ビリングを導入するには、複数の決済手段に対応したり、サービスによって違いのある請求パターンへ対応したり、決して簡単ではない。またサービスの継続率をグループ全体で高めるために、顧客データの分析と顧客満足度を高めるための施策が重要となる。