旅費交通費は、会計の勘定科目で使用される費目で、営業や出張など、企業で業務を行うために必要な移動のために使われた旅費や交通費のことを言う。実際の計上については、宿泊を伴うような遠方への移動については旅費とし、日帰りできる範囲の移動については交通費として仕分けることが一般的。
そのため、旅費には往復の航空機代や電車代、現地でのバスやタクシー、有料道路の通行料金などに加え、ホテルなどの宿泊にかかった費用や途中での食事代なども含まれる。また、出張手当なども旅費交通費として計上できるほか、自分の車で移動した場合も、かかったガソリン代などは請求することができる。
旅費交通費を請求する際には支払った経費の領収書が必要になる。ただし、近距離の電車やバスでの移動については、領収書を入手するために手間がかかることや、第三者でも料金の確認が容易なため、伝票による請求が認められている。なお、社員旅行など業務と関係のない移動については福利厚生費や給与の一部に、研修への参加は研修費に、展示会への出展は広告宣伝費などに計上される。