トレーサビリティ(履歴管理)

 2019.04.26  クラウドERP実践ポータル

トレーサビリティ(履歴管理)とは、製品の製造から流通、販売までの情報を記録して遡及・追跡ができる状態のこと。追跡可能性ともいう。原材料の生産者や生産地、加工、輸送、販売地の情報など、製品がどのような経路で消費者の手に渡ったのかを知ることができる。トレーサビリティは製品の安全性と、消費者への信頼の確保において重要な意味を持つ。

安全性の面では、製品に何か問題が起こっても、記録した情報から原因の特定や製品の回収が容易になる。消費者は表示された情報から、製品の生産・流通過程を簡単に確認することが可能。製品がいつ、どのように作られ、どういった過程を経て販売されたのかを示すことは、消費者の信頼につながる。

食品業界は牛海綿状脳症(BSE)の発症、食品偽装などの影響により、安全性を確保するためにトレーサビリティが求められる。日本では牛肉で初めて導入され、牛の生産と製品の流通に関する情報を表示することが義務付けられた。現在は、さまざまな食品の製品管理にトレーサビリティが利用されている。

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