税務会計

 2019.05.15  クラウドERP実践ポータル

税務会計は、企業が課税所得や法人税の金額を計算するための会計で、法人税法などの規制を受ける。また、国や地方自治体が企業に課する税金(法人税)を計算し、決定する際に用いる。法人税は、一定期間の企業活動における利益(課税対象所得)に税率を乗じて算出される。このように納税額が決まる会計であることから、企業側は節税による経済的余裕を求めて「所得を押さえたい」と考え、税務署側はその性質から「課税所得額を大きくしたい」と考えるという正反対の意識を持つ。

税務会計は財務会計の一分野に分類されているが、その目的が大きく異なるため、収益や費用などを算出する時の規定は異なり、財務会計上の収益などの記載内容と税務会計上の記載内容が一致しない場合がある。そのため、財務会計、財務会計どちらか一方で経営判断をすることはできない。毎年の税制改正に対応していかなければならないため、必要な知識も多く、税務会計を仕事とするには豊富な税法の知識や関連資格が必要となる。

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