発送費は、会計の勘定科目で使用される費目のひとつ。企業が材料の仕入れ、商品の納品など荷物の運搬にかかる費用を指す。発送費のほか、「荷造発送費」と呼ばれることもある。荷造発送費では、商品などを発送できる状態にするための過程でかかった費用を荷造費とし、そこから実際の配送にかかった費用を発送費とするのが通常となっている。発送費は大きく分けて、自社の資産を使っておこなう場合と、外部の業者に委託して配送をしてもらう、2つの方法がある。
自社でおこなう場合、運搬の業務遂行にかかる人件費や、車両の減価償却費、ガソリン代や高速道路代などの費用が実費として計上される。外部の業者に委託する場合は、宅配便や郵便局を使うことになるため計算がしやすくなる。これらをまとめて発送費として扱うこともできるが、発送運賃と支払運賃などに分けて管理してもよい。
なお、ゆうパックなどで商品を送る場合は発送費だが、同じ小包形式でも中身が書類や書籍の場合は、一般的に通信費で処理される。