SES(システムエンジニアリングサービス)契約

 2019.05.09  クラウドERP実践ポータル

SES(システムエンジニアリングサービス)契約とは委託契約の一種で、システムエンジニアが働いた時間に対して報酬を支払う形態のこと。あくまで契約の対象はエンジニアの能力であり、成果物に対する責任は発生しないことがポイント。そのため、たとえ成果が出なくても報酬は支払わなければならない。

一方請負契約は契約の対象が成果物となるため、納品遅延や不具合があった場合は責任を取る必要が出てくる。

SES契約の流れとしては、受注側企業がクライアント企業の要望(システムの開発や運用、保守など)に応えられる技術者を派遣するのが一般的。報酬額はエンジニアの経験などに応じて決まる。
従業員を派遣することから派遣契約と混同されることが多いが、両者では指揮命令系統が異なる。

SES契約ではクライアント企業とエンジニアには雇用関係が無いので、命令権は受注側企業にしか無いのに対し、派遣契約ではクライアント企業にある。しかしこの点が広く理解されておらず、指示系統がうまくいかずクライアントから直接指示されてトラブルが発生してしまうなどの問題点もある。

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