サービサー

 2019.05.09  クラウドERP実践ポータル

サービサーとは、金融機関や一般企業の債権の譲渡・委託を受けて回収・管理する専門業者のことを指す。債権回収会社ともいう。従来債権回収は、弁護士法の規定で弁護士のみに認められていたが、平成11年施行の債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)により、民間業者に解放された。

設立には法務大臣の許可が必要。許可のためには、5億円以上の資本金、取締役1名以上に弁護士を含む、暴力員等が関与していない、など要件を満たす必要がある。許可後も国により必要な規制、監督が行われ、債権回収過程の適正が確保される。

金融機関や一般企業は、保有する不良債権(回収不能もしくはその可能性がある債権)をサービサーに譲渡(売却)することで税務上の損金として最終処理が可能となる。その他の利点として、不良債権回収にかかる時間・手間の省略、正常債権の履行期以前の現金化が挙げられる。アメリカでは不良債権

回収業務の中心的役割を担う機関としても定着している。
競売手続きにかかる手間暇を省くため、金融機関や一般企業からサービサーへの不動産担保付き債権の売却が増加した結果、近年ではサービサーが利益を上げるために、それらの債権を積極的に求めるようになった。

ブログ無料購読のご案内