企業の売り上げ、損益などを事業別、地域別などに区分して表示してある情報。ある特定の条件で細分化したひとつひとつの区分をセグメントと呼び、その区分別の情報をセグメント情報と呼ぶ。
セグメント情報を参照することで、どの部門の事業が伸びているかや、どの地域の売り上げが伸びているかなどを把握しやすくなり、よりその企業のリアルな経営状況を知ることができる。最近では、多くの企業がひとつの分野ではなく、新規の分野へ進出したり、海外など異なった地域へ市場の開拓を図ったりするなど経営の多角化が進んでいるが、これらを合算した全体の財務諸表では、その企業の実態を把握することができない。
そのため1991年3月期から、連結財務諸表を作成時には、セグメント情報の開示が義務付けられている。セグメント情報には、損益情報以外にもセグメントごとの資産の残高や減価償却費なども記載されており、その企業を知る上でセグメント情報を知ることは重要となる。近年、開示が活発化しているIR情報もセグメント情報の一種。