退職給付費用

 2019.05.17  クラウドERP実践ポータル

退職給付費用とは、退職給付会計基準に基づき、当期の退職給付に関する費用として、損益計算書に計上される金額のこと。「企業年金制度」と「退職一時金制度」に基づいている。
退職給付費用は主に、勤務費用・利息費用・期待運用収益・過去勤務債務の費用処理額・数理計算上の差異の費用処理額・会計基準変更時差異の費用処理額などから構成されている。

勤務費用・利息費用とは、退職給付債務の当期増加により必要となる費用のこと。期待運用収益とは、年金資産が当期増加する要因となり、退職給付費用から控除される費用のことを表す。
加えて、臨時で支給される退職給付金など、予測することが不可能なもの、計算された退職給付引当金を超える退職給付の支給については、支払時の費用としてまとめて処理をする。

また退職給付費用は、企業が将来的に負担することになる、退職給付の見積もりを行った際に明らかになる当期分の費用を表すものであり、損益計算書上では、営業費用として計上されることが多い。

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