不動産流動化

 2019.05.08  クラウドERP実践ポータル

不動産流動化とは、土地や建物など、そのままでは売りにくい不動産資産を債権化して、小分けで売ることによって資金を調達するお金の流れを作ることを指す。不動産証券化とも呼ばれる。
米国での不動産ローン(=債権)を小口債券化して販売することで、銀行が多額のローンを抱えることを回避したのが始まりと言われている。

銀行などで不動産を担保に借入をするより低いコストで資金が得られるため、徐々にこのような流動化が進んできた。米国などでも、不動産をたくさん保有していることが資産を持っていると評価される時代からは遠ざかり、現在では実はリスクが高いものとの評価に変化してきている。

ところが、それらを債権化、或いは証券化し、市場に流通させることで評価を高め、売却することで更に信用を築けるという状況になった。ただし、不動産を債権化して流通させるためには、不動産の価値を鑑定するための建築士や鑑定士、法的な部分の確認をする税務士や弁護士などへの手数料が必要になる。時間とコストがかさむため、じっくり検討して資金調達が可能かどうかを見極めることが重要となる。

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