貸倒引当金繰入は、決算の整理や修正の際、未回収の売掛金、貸付金等の金銭債権を評価し、取立不能になる可能性のある金額を繰入れるための見積もり費用のこと。
繰入を行う際、貸倒引当金へ積み上げる勘定科目を貸倒引当金繰入額と呼ぶ。貸倒引当金繰入額は、費用科目で損益計算書に表示されるが、設定対象となる債権によって表示される場所が異なる。売掛金等の本業から生じた債権に対する繰入額は、販売費および一般管理費の項目で計上され、それ以外の場合には営業外費用として計上される。また、臨時、巨額なものは特別損益で計上される。
貸倒引当金繰入の計上方法は、洗替法と差額補充法の2つ。税法上は原則、洗替法だが、差額補充法で計上することも認められている。
洗替法は、前期末までに計上した貸倒引当金を取り崩し、当期分を繰入れる方法。差額補充法では、前期末までに計上した貸倒引当金と、これから計上する引当金の差額を繰入る。
貸倒引当金が不足している場合は、貸倒引当金繰入額を計上するが、過剰な場合は、貸倒引当金戻入で収益を計上することになる。
貸倒引当金繰入
2019.05.21 クラウドERP実践ポータル
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