増益率

 2019.05.23  クラウドERP実践ポータル

増益率とは、経常利益の成長率を示す指標で、財務情報や企業内外の情報によって経営を分析する、財務諸表分析のひとつ。前期の利益に対し、当期の利益がどれくらい伸びたのかを表し、「当期経常利益÷前期経常利益-1」の計算式で求められる。経常利益だけでなく、営業利益や、純利益を分析対象に含む場合もある。

売上高の伸び率を示す増収率と共に、企業の成長性を表す指標となっている。諸経費や、営業外の収益を差し引いた後に算出されるため、企業の運営状態に近い数値として、信用度が高い。そのため、株式投資において、特に重要視される指標のひとつとなっている。

この値が高いほど企業ほど成長が見込まれ、株式投資において将来有望だと見なされる。逆にマイナスになっている企業は、株式投資に適さないと判断される。株価は、会社の成長力や収益力に大きく影響されるため、投資家は将来的な予想も含め、増益率を投資の判断材料として重要視している。
増益率とは逆の言葉として、前期より当期の利益が減少した場合の割合の数値を指す減益率がある。

ブログ無料購読のご案内