期間損益計算とは、企業会計において、ある一定の期間内に獲得した利益を計算することを指す。一般に企業の存続期間は30年程度とされるが、企業会計においては企業活動が半永久的に維持・継続すると仮定する。そのため、期間損益計算では、企業の全存続期間を3ヶ月、6ヶ月、1年等、一定期間で区切り、その期間ごとに利益を計算する。
この人為的に定められた期間を一会計期間と呼び、出資者は企業が一会計期間に得た利益を配当として受け取り、出資金を定期的に回収する。一方で、国や地方自治体は、利益を定期的に確定させることで税収の安定化を図っている。
期間損益計算には、損益法と財産法という2つの方法がある。損益法では、企業が収益獲得を目的として払った経済的資源や企業努力に対して、得た成果を企業資産の増減を把握する。一方、財産法では、ある会計期間の期首および期末時点で企業が所有する純財産を比較し、その差額をもとに企業資産の増減を把握する。両者は異なる観点から利益計算を行うが、算出された利益や損失は一致する。