給料手当とは、所得税法で定められている給与所得のうち、会社が従業員に対して支給する基本給以外のさまざまな手当のことをいう。
一般的に、会社が従業員に対して支払う給与は、基本給、給料手当、賞与に区分することができる。給料手当は原則、各種手当特有の支給要件を満たす社員に対して支給され、従業員が受け取る給与のうちの1割程度を占めていることが多い。手当には、職務関連手当と生活関連手当がある。職務関連手当とは、役付手当や特殊勤務手当などである。これらは、仕事内容によって決まる手当で、勤務状況や昇給などで金額が決定される。資格などを取得している場合には技能手当、資格手当が支給されることがある。対象となる資格には、技術系、事務系ともに多種多様なものがあるが、基本的には業務に直接関わるものに限定される。
一方、生活関連手当には、家族手当、通勤手当、住宅手当、地域手当、出向手当などがある。これらは、従業員の生活をサポートするためのもので、仕事内容に関係なく長く受け取ることができる。生活関連手当の金額が多ければ、受け取る賃金も安定的に多くなるといえる。