人事諸届とは、入社や転勤、退職時などさまざまな変更が生じたときに必要となる個人の人事データ申請のこと。入社時には、住所や通勤方法・通勤経路・家族・給与の振込口座などの情報を勤め先に申請する。
企業では変更のあった社員から紙による申請があったときに人事データを修正する。修正された人事データは社会保険などの公的機関への手続きのときや、社内で規定している手当などの手続きをするときに使用される。
本人の住所などの変更以外にも結婚や出産などによる扶養家族の増加、扶養家族の仕事・収入などに変更が生じたときには変更申請の提出がある。そしてその申請データをもとに、企業は所得税・住民税の扶養家族や社会保険の扶養家族の変更手続きを行う。また、社内の家族手当などの変更申請手続きも必要。
人事データの変更時には、さまざまな申請手続きが発生し、承認申請の経路も複雑な場合があるため、承認までかなりの時間がかかることも多い。数多くある複雑な申請書類をミスなく処理するため、またそれぞれの申請書全てに記入を繰り返す手間を減らすために、現在ではワークフローツールの導入を進める企業が増加している。