営業外収益は、営業外利益とも呼ばれ、企業が本業とする事業以外の分野で日常的に発生している収入のことを指す。その多くは財務的な活動によって発生し、具体的には、預金などから得られる受取利息や、株式や債券から得られる配当金、有価証券の売却を行なったときに得られる有価証券売却益、不動産の賃貸によって得られる不動産賃貸収入などが該当する。低成長の企業においては、この分野の収益が全体に及ぼす影響が大きくなることもある。
同じく本業とする事業以外の分野で発生した収益には、特別収益という区分もある。有価証券の売却益や、子会社の株式の売却益など、臨時に発生した大きな収益は特別収益として計上し、同じように臨時であっても、金額が小さい場合は、営業外収益の中で雑収入として計上する。株式や預金から得られる収益や毎月の家賃収入は、日常的なものであるため、営業外収益に当たる。
営業利益にこの営業外収益を加え、営業外費用を引いた金額を経常利益と言い、企業の経営の強さを計る指標として用いられる。