営業外費用は、企業が本業とする事業以外の分野で日常的に発生している費用のことを指す。その多くは財務的な活動によって発生し、具体的には、支払利息、売上割引、手形売却損、社債利息、貸倒償却、有価証券の売却損、雑支出などが該当する。一般的に日本の企業は銀行からの借り入れが多いため、営業外費用の多くを支払利息や割引料が占めることが多い。また、株式市場が低迷した場合は、保有する株式の評価損や、売却に伴う損失も多額になる。
本業とする事業以外で発生した損失には、特別損失という区分もあり、その違いは、日常性があるかどうかと、金額の大きさで決定される。臨時に発生し、しかも損失額が大きい場合は特別損失として計上。同じように臨時であっても、金額が小さい場合は、営業外費用の中で雑損失として計上。支払利息や売上割引などは、事業を行っていれば日常的に発生する費用であるため、営業外費用に当たる。
この営業外収益と営業外費用を含めて計算された利益を経常利益と言い、企業の経営の強さを計る指標として用いられる。