MRP(Material Requirements Planning)は、製造業において使用される生産管理手法の一つ。この手法は1970年代にアメリカの生産在庫管理協会が提唱したもので、「必要な物を必要な時に必要なだけ」購入・製造するというもの。
日本語では「資材所要量計画」と呼ばれ、「生産に必要な部品数、調達のリードタイム、部品の値段、組立順」といった物が管理・記載される。実際に計画をする際にはBOM(Bill of Material)と呼ばれる部品表を使用し、出庫数・入庫数を考えて生産計画に役立てる。生産計画にMRPを適用することで、在庫を適正な量で管理しコントロールができる。これにより、「在庫切れ防止、資材コストの低下、在庫・仕掛品の削減、生産性向上」といったさまざまなことが期待できる。
また、MRPは更に発展し「Manufacturing Requirement Planning」(製造資源計画)とも呼ばれている。これは従来のMRPでの計画に加えて「設備、費用、人員」といったものを含めて計画を立案していくというもの。これにより更に管理を複雑化して、より高い生産性と利益を生む仕組みになる。