資金管理

 2019.05.09  クラウドERP実践ポータル

資金管理は、企業が事業を遂行するために必要となる資金を計画的に準備し、実際の事業に供給して、最大の効果を得られるように管理する仕組みや運用のことを指す。利益の管理と並んで財務を担当する部署が担う重要な業務。仮に利益が十分あっても、資金管理に失敗をすると使える資金が枯渇してしまい、最悪の場合、黒字なのに倒産するという結果になる。

これは売上が発生した時点と実際に入金するタイミングの間に時間差があることが原因で、売上があっても使える現金が無ければ資金として使えないため。単に利益を見ているだけでは片手落ちで、資金管理も正しく行う必要がある。

資金管理は、適正な資金計画を立案し、それに則り実際の資金を運用することで実現される。資金計画は大きく分けて運転資金計画と固定資金計画の2つで構成され、運転資金計画では日々の事業に必要な短期的な資金の予測や運用を、固定資金計画では設備投資など長期的な資金の予測や運用を計画とする。実際の管理においては、計画に沿って資金の確保をしていく資金統制と、実際の状況を分析して資金の効率性を高める資金効率性分析を絡めて業務を進めていく必要がある。

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