雑費は、会計の勘定科目で使用される費目。会社の事業に必要となる経費のうち、規定のどの勘定項目にも該当せず、しかも発生頻度が少ない・金額が小さいといったものをまとめて管理するための費目を指す。具体的には、証明書の発行や事務処理に関する手数料、金融機関への振込みや引き出しに関する手数料、クリーニング代、各種団体やサービスの年会費、NHKの受信料や書籍の購入などが該当する。
雑費に関する制限は特にないが、発生頻度が高かったり、一定以上の金額となったりするものは、新しく勘定科目を作って整理するのが望ましい。雑費に分類される金額の総額が大きくなると、内容を詳しく確認するために税務調査の対象になる可能性があるので注意が必要。例えば車に掛かったガソリン代や高速料金などは、まとめて車両費として計上すると管理がしやすい。
なお雑費に近い費目として消耗品費があるが、文房具など使うごとに消耗するもの、定期的に買うもの、持続的に使う物品は消耗品費とし、手数料やクリーニングなど、その場限りで処理が終わり、物品として残らないものは雑費にすると整理がしやすい。