MDとは、Merchandising（マーチャンダイジング）の略で、企業のサービスや商品を売る際に立てる計画のこと。流通業に特化するマーケティング用語で、メーカーの場合なら製品化計画、卸売・小売業の場合は商品化計画とも呼ぶ。
MDという言葉自体が抽象化されており、その意味の把握も難しいところだが、商品を売るために市場の動向を分析し、消費者が商品への購買意欲がわくように販売計画を立てることを指す。
具体的には、消費者のニーズを満足させるためにどのような商品やサービスを展開するのか、それらをどこから入手しどのような場所で販売するのか。またいつ仕入れていつ販売を開始するのか、どれだけの量を仕入れ販売するのかの在庫管理、何円で仕入れて何円で販売するのかという戦略までを含めてMDという。
広義に捉えれば、売り場の品ぞろえや陳列・演出・販売促進なども含めたもの。
MDは、流通業の経営では避けて通れない販売戦略といえる。MDを取り入れることで商品の訴求力を高め、商品力・価格競争力の向上を実現できる。