ITILとは、Information Technology Infrastructure Library(インフォメーション テクノロジー インフラストラクチャー ライブラリ)の略で、イギリス政府が策定した、ITサービスマネジメントの成功事例(ベストプラクティス)をまとめたガイドブックのこと。1989年に発行された後、3回の改訂を経ている。
ITILはシステムライフサイクルに基づき、「サービス・ストラテジ(サービス戦略)」「サービス・デザイン(サービスの設計)」「サービス・トランジション(サービスの移行)」「サービス・オペレーション(サービスの運用)」「継続的なサービス改善」の5つに分類される。
ITサービスの適切な運用・管理などのノウハウを参考にできるという点で、ITILは重要視されており、ビジネスの価値を高めるための有効的な手段と考えられている。ITILを導入する際には、「プロセス(Process)」「人(Person)」「製品/技術(Product)」のバランスへの配慮が必要。