在庫金額計算とは、ある時点で手元に残っている物品を金額換算する計算のことを指す。
在庫金額は、会計上の棚卸資産として貸借対照表に計上される。また、この数値を基にして製造原価、売上原価の計算がされる。
在庫の金額は、単価×数量で決まるが、計算方法はいくつかある。法人税で認められている計算方法は、原価法の6種類と低価法。原価法には、最終仕入原価法、個別法、先入先出法、総平均法、移動平均法、売価還元法の6つの評価方法のうちいずれかで取得価額を算出する方法がある。低価法は、原価法により算出された取得価額と期末の棚卸時の時価のうち、いずれか低い方を取得価額として評価する方法。
在庫の評価方法は、何も選択しなければ最終仕入原価法を採用したことになるが、税務署へ棚卸資産評価方法の届出をすることによって、他の計算方法を選択できる。会社によっては、管理のしやすさ、速さを重視して標準単価×数量で在庫計算をする場合もある。ただし、期末時点で標準数値と実際数値を比較して実際数値に置き換えることが必要。