IFRSとは、International Financial Reporting Standards(インターナショナル フィナンシャル レポーティング スタンダーヅ)の略で、国際会計基準の意味。
世界で共通した会計基準を作るため、国際会計基準審議会(IASB、International Accounting Standards Board)が策定している。EUを始めヨーロッパを中心に110以上の国が導入している一方、アメリカ・日本では未だ導入されていない。
IFRSには「原則主義」「貸借対照表重視」「グローバル基準」という3つの基準がある。原則主義とは、会計の記述に関して具体的な基準や規定がなく、基本的な会計原則にとどまるという主義。貸借対照表重視とは、将来キャッシュフローの現在価値を示すことを重視するという考え。グローバル基準とは、各国の独自性を考慮せず、基本的に英語で定義を行うことを指す。これら3つの基準は、IFRSのメリットであり、デメリットにもなり得る。