一般管理費は、会計の勘定科目で使用される費目の中で、一般的な管理業務に関わる経費全般のこと。一般管理費は、会社が本業で利益を得るために必要な経費ではあるが、製造原価や販売など、直接収支に関わるものを引いた費用。売上とは関係なく、一定の費用がかかる「固定費」とも言える。
具体的には、販売に関係しない、間接部門の事務所の維持に必要な家賃、水道光熱費、総務や経理、人事などで発生する人件費や手当、役員の報酬、設備などの減価償却費、事務の消耗品、また通勤のための交通費、通信費や保険料、租税などが一般管理費に該当する。
一般管理費には実際の販売活動に関する費目は含まれない。たとえば、営業に必要な広告宣伝費や販売管理費、接待交際費や交通費などは販売費として計上される。ただし、一般管理費と販売費は関連性が高いため、損益計算書では「販売費および一般管理費」とまとめられることが多い。
売上から原価を引いた売上総利益から、この「販売費および一般管理費」を引いた金額が、本業で得た利益を示す「営業利益」となる。