先物取引とは、将来の売買において、あらかじめ決められた価格や数量などを現時点で約束をする取引方法。先物取引の定義は、日本取引所グループにより、1)将来あらかじめ決められた期日に、2)特定の商品(原資産)を、3)現時点で決められた価格、で売買する取引のことと明記されている。先物取引は、前もって売買の価格を決定できるので、リスクヘッジやスペキュレーション(投機)などの目的で行われることが多い。先物取引には期日があり、期日までは自由に売買を行えるが、「納会日」と呼ばれる最終取引日には取引を行った商品を買わなければならない。
先物取引で売買契約を結ぶ場合は、証拠金として、取引商品の5~20%ほどを預けるが、契約時点では、取引商品の全額を必要としないので、効率の良い取引だとされる。先物取引の注文方法は、価格を指定して注文する「指値注文」と、価格を指定せずに注文する「成行注文」の主な方法の他、「ストップ」、「ストップミット」という方法もある。それぞれ、投資スタイルや相場に合わせ選択して取引を行う。