会計学上、固定資産とは、長期間にわたって営業活動における使用または投資目的において企業が保有する資産をいう。貸借対照表における表示上の分類として区分される。対する概念は流動資産。
流動・固定の分類は正常営業循環基準と1年基準(ワン・イヤー・ルール)にて行われ、通常、貸借対照表作成日から起算して1年以内には換金しえないものを指す。土地や建物などの実体を有する事業用資産である有形固定資産、特許権や商標権など実体としての形を有しない無形固定資産、・長期投資や長期前払費用などによるその他の資産の3種に分類され、税法上の固定資産とは定義が異なる。
期末評価における固定資産の評価は、取得原価によるものを基礎とし耐用年数・残存価額・償却方法といった変数によってその会計期間で費用化する金額を計算する減価償却によってなされる。また、価格や収益性などの価値が下がった場合に貸借対照表における資産としての計上金額を減らし、同時に損益計算書にて損失を計上する減損会計によっても評価される。