増資方法のひとつで、金銭による出資を行うこと。株式会社の設立や新株を発行する際などに増資する方法には、金銭出資と現物出資の２つの方法がある。自動車や不動産、パソコンなどによる現物出資に比べ、金銭出資は運営面や資金面で融通が利くうえ、手続きもシンプルに行えるなどの利点がある。現物出資では、例えば500万の出資であっても、資金としてすぐに活用できるわけではない。それに対し、金銭出資の場合、文字通り手元の金銭が増えるため、すぐに使用でき活動の幅を広げることができる。
また、現物出資の場合には名義変更や所有権の移動などの手続きが必要となり、それに伴い手数料がかかることも多い。しかし、金銭出資の場合は手続きや手数料などはほぼ必要なく、口座振り込みのみで完了する。手続き、コスト、運用などのあらゆる側面から見ても、現物出資に比べ金銭出資のほうがメリットは大きい。金銭出資するまでの流れは、発起人は出資に関する事項を決定、検査役の選任、発起人の出資の履行などをする。金銭をどうしても用意できない場合を除いては、金銭出資のほうが望ましい。