金融ビッグバンとは、金融制度の大規模な改革のこと。アメリカ・イギリス・日本で行われており、アメリカでは1975年に取引所集中義務を撤廃し、委託手数料を自由化するといった証券市場改革を行い、市場間競争を作りだした。イギリスでは1986年に取引手数料の自由化をはじめとした証券市場改革を実施し、ロンドン市場に世界中から資金が集まった。
日本では1997年から銀行・証券・保険の3分野を対象に、Free(市場原理が働く自由な市場)、Fair(公正な市場)、Global(国際的で市場を先取りする市場)を3原則とし、2001年までにアメリカやイギリスのように、東京市場を国際市場にするべく、日本版金融ビッグバンに取り組んできた。
例として、1998年の外国為替公認銀行制度の廃止により、外国為替取引がほぼ完全に自由化された。また、この時代は情報通信産業の発達した時代であったため、24時間ネットで取引ができる外国為替証拠金取引(FX)や株などの夜間取引が広がりを見せたことが挙げられる。