ERPとは、Enterprise Resource Planning(エンタープライズリソースプランニング)の略で、人材や資本、生産、販売などといった企業の基本となる情報を統括し、効率的に経営を行う概念を指す。日本語では主に「基幹業務システム」「統合基幹パッケージ」といった言葉で訳される。
もとは生産管理の分野において、リソースを無駄なく活用するために用いられていた手法。これを一般企業に向けて応用させたものがERPパッケージで、企業経営をより効率的に行うことを目的としている。人事、経理、販売、生産といった企業内のあらゆる情報を一元管理することで、業務を効率的に進めたり経営戦略に生かしたりすることが可能となる。
ERPは社内すべての管理を行うだけでなく、単独業務に特化したものや、業務に合わせて管理する分野を適宜追加できるものなど、目的に合わせて様々なタイプを選ぶこともできる。また、最近はサーバーの購入や管理といった手間を省けるクラウド型のERPも普及し始めている。