「寄付金(donation)」とは、寄付者が自らの意志によって金銭や財産などを無償で提供すること。公共事業や公益団体の運営などにかかる費用を一部負担し、重要な財源として福祉を支える経済活動のひとつ。
主に教育機関への寄付は「寄贈(きぞう)」、宗教団体への寄付は「寄進(きしん)」と呼ばれ、被災地へ復興支援のために寄付する場合は「義援金(ぎえんきん)」と呼ばれる。国や特定の公共法人、地方公共団体などに対して寄付金を支出した場合は「特定寄付金」となり、確定申告することで所得税と復興特別所得税が還付されることがある。
また、公益法人が一般に広く募集する寄付金のうち、財務大臣によって緊急性と公益性が高いと認められた寄付金は「指定寄付金」として寄付金控除の対象になる。法人が国や地方公共団体に対して支出した寄付金・指定寄付金は全額が損金扱いとなるが、それ以外の寄付金を損金算入する場合は、資本金の額などによって一定の限度額が定められている。