損金

 2019.05.23  クラウドERP実践ポータル

損金とは、法人税法において課税の対象となる所得を算出する際、益金に対して控除される金額。資本取引以外で生じた法人資産の減少につながる、原価や費用、損失の額のことを指す。会計上の費用で、税法上で認められる部分の費用を損金と考える。

会計において利益を計算する際は「収益-費用」の計算式で求められるが、法人税法上では「益金-損金」の計算式にて所得を求める。費用と損金が分けられるのは、企業の正しい財政状態の公開が目的である会計と、課税の公平性や適正な税負担を目的として規定されている法人税法とでは性質が異なるため。

会計上の費用のうち法人税法上では損金として扱わないことを損金不算入、損金として取り扱うことを損金算入と呼ぶ。
損金不算入の代表的な項目には役員給与、交際費、寄付金などがある。ただし、それぞれについて例外が定められており、従業員への慰安目的での運動会や旅行等の費用、一人あたり5,000円以下の飲食費用は、一定の条件のもと交際費とせず損金算入することが認められている。

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